実はreallyは語順や否定文によっては意味が変化したり、あなたの知らない様々な便利な使い方ができます。このreallyを使いこなす事で、英語で謙遜する事すら出来るようになります。
英語はハッキリモノを言わなきゃいけない言語?それはReallyを使いこなせてない人が言う一言です。ここでReallyの本当の使い方を知って、英語を話せるようになっちゃいましょう!
1.reallyの基本的な意味と使い方
基本的にはあなたが中学1年で習ったような相槌
「really? = 本当に?」の意味で使います。
A: I think I like her. 俺、あの娘の事、好きかも B: Unfortunately, she is married. 残念だけど、彼女は結婚してるよ。 A: really? マジで? |
こういう使い方です。
もしくは、
A: Are you sure you are not cheating on me? あなた、本当に浮気してないでしょうね? B: Never. 断じてない。 A: really? 本気よね? B: I swear to god. 神に誓ってしてない。 |
このように、「本当?」と聞く時に使います。
では、ここから、ちょっと変則的なものも紹介していきます。
2.語順で意味が変わる[really not] [not really]
例えば、あなたが本気で納豆が嫌いだとします。
そんな時に外国人の友達が「Do you like Natto?」と聞いてきたとします。
その答えとして、
I really don’t like it. I can’t eat it! 私それ本気でダメなの。無理、食べられない。 |
という感じで、「本気で、本当に」の意味で、reallyを使う事が出来ます。
しかし、これ、語順が変わると意味が変わります。例えば、
I can eat it. but I don’t really like it. |
というと「食べれるけど、そんなに好きってほどじゃないなぁ」というニュアンスになるんです。
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もう一度整理しましょう。
・I really(本気で) + don’t like (好きじゃない) = 嫌い ・I don’t (そうでもない) +really like (本気で好き) = 好きってほどじゃない |
そう、大きくニュアンスが変わるんです。
特にこの I don’t really 〇〇の言い方はなにかを控えめに言いたい時に非常に役立ちます。
I don’t really like to work there. Because they are not really friendly. あんまりあそこでの仕事は好きじゃないな。だってみんなあんまりフレンドリーじゃないんだもん。 |
このように、not reallyを使う事で「あんまり」というニュアンスが出せるわけです。
They are not friendly. = 全然フレンドリーじゃない They are not really friendly. = 他と比べるとちょっとフレンドリーさに欠ける。 |
A: How was your holiday? Did you enjoy a lot? B: Not really. Because it was bad weather. 「ホリデイはエンジョイしまくったかい?」 「いや~それほどでも。天気が悪かったからね~。」 |
こんな感じで、Not reallyを使う事で「いまいち」な気持ちを表現出来るわけです。
Next time, let’s go to that new restaurant! George said, it tasted really good and not really expensive. 「今度、あの新しいレストラン行こう!ジョージがすごくおいしいし、そんなに高くないって言ってたからさ。」 |
really good で「すごくいい!本気で良い!」という意味になり、
not really で 「そんなに」という表現が出来るわけです。
A: Hey, you should drink more! You drunk really a little. B: No, no, I really can’t drink any more. I’m dizzy. 「おい、もっと飲めや!本当にちょっとしか飲んでないじゃん!」 「いや、無理、本気でもう飲めない。めまいがする。」 |
今度は
really a little で 「ホントに少しだけ」となり、 really cannot で「本気で出来ない!」となります。 |
この2種類のreallyの使い方をマスターすれば、「英語はハッキリものを言わなくちゃいけない言語」という思い込みが瓦解するはずです。ハッキリ言いたくない時は、
I don’t really (not really)で言えばいいんです。
3.映画のセリフから「really」の使い方を理解する。
では、ネイティブは実際にreallyをどんな時に使っているのか、映画のセリフから検証して行きましょう!
Iron man トニー: I really need your help here. |
これはトニーが胸のアークリアクターの交換作業を秘書のペッパーに頼んだ時のセリフです。「本当に君の手助けが必要なんだ」という感じです。
The Hunger Games シーザー: So, Peeta, tell me, is there a special girl back home? ピータ: No. No. Not really. 「ピータ。教えてくれ。故郷に彼女はいるのかい?」 |
これは、シーザーがピータにインタビューしてるシーンですが、彼女はいるのかい?と聞かれたピータは「No. No. Not really.」と答えています。Not reallyと言う事で、「Special girl = ちゃんとした彼女」ってほど親密な女の子はいないなぁ。。という感じです。
Star trek into darkness カーク: 「なんで記録保管所なのか?全ての情報は一般公開されてるのに。もし彼が本気でスターフリートにダメージを与えたいのなら、これは始まりにすぎない。」 |
これは、記録保管所がテロに襲撃された後の会議でのカークのセリフです。記録保管所に保存されている情報は一般公開されている(つまり機密があるわけじゃない)ので、襲撃してもスターフリートにあまりダメージはありません。
じゃあなぜ襲撃犯は記録保管所を狙ったのか?それはこのテロが始まり過ぎず、これからも起こるのでは。。という考えをカークが述べています。
で、If he really wanted to damage とする事で、「もし本気でダメージを与えたかったのなら」という風に「本気で、本当に」という感覚を出しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?really は使い方によって意味を強調したり、notとの組み合わせで意味を変化させたりする事が出来る事が分かったでしょうか?
とくに not really は 言葉を濁したい時に非常に便利なので、覚えておいてください。
A: You are really good at drawing. 君は本当に絵を描くのが得意だね。 B: Not really. My father is much better than me. |
このように、相手を本気で褒めたい時や謙遜したい時などにも使えて非常に便利です。
というわけで、ぜひ実際の英会話で使ってみてくださいね。
また下記の記事でも微妙な心理の表現方法を解説しています。 →Not much,Not so much,Not too muchで微妙な気持ちや量を表現しよう |