I have been という言い方で、「いる(滞在していた)」という表現が出来るのですが、inが続く場合と、toが続く場合の2種類があるので、その使い分け方を解説します。
I’ve beenの使い方の基礎
「I’ve been +場所」で
・どこどこに行った事がある ・どこどこに滞在している |
の2種類の表現ができます。
I’ve been to London. ロンドンに行った事があります。 I’ve been in London. (I’m in London.) |
のように使います。
ポイント1:to in の違い
上の文章、なぜ一方は to でもう一方は in が続いているのでしょうか。
これは『自分が今どこにいるか』で変わってきます。
例えば、昔引っ越してしまった友達とあなたが久しぶりに連絡を取ったとします。
あなた:So, where have you been at the moment? (Where do you live? Where are you? などでもOK!) 今はどこにいるの? 友達:I’ve been in Okinawa for 2years. |
このように、現在沖縄にいるので、inを使います。
逆に今、沖縄にいないならinではないわけです。だから
I have been to Okinawa for 2years. But now I live in Kyoto. 沖縄には2年いた事があるよ。今は京都に住んでるけど。 |
のように、過去行った事があるなら、toになるわけです。
<疑問形で使うなら>
Have you been to Canada? カナダに行った事がありますか? |
Have you been to ~?で聞けます。
例えば、あなたが日本に来ている外国人に
「ここに来てどれくらい経ちますか?」と聞くなら
How long have you been here? (How long have you been in Japan?) 今までどれ位ここに滞在してますか? |
のように聞きます。hereとthereは基本的にtoやinはいらない言葉なので付けません。
ポイント2:現在形、現在完了どっちを使うべき?
さて、上の文章、なんで
How long are you here? |
とシンプルに現在形で聞かないのでしょう?
現在形で聞いても間違いではないのですが、
これはあやふやさを無くすためです。というのも
How long are you here? だと、 「今までどれくらいここにいる」なのか |
どっちだか分からないからです。
なので、
How long have you been here? ここに来てどれ位経ちますか? How long are you going to stay here? |
と未来形と現在完了形を使い分ける必要があります。
ただ単に「今東京にいるよ」のように「期間」を指定しないのなら、
I am in Tokyo. I have been in Tokyo. |
のように、現在形、現在完了形どちらでも構いません。
ただ期間を指定するなら、曖昧さの回避のために
I have been in Tokyo for 3years. 東京に来て3年経ちます。 I’m going to stay in Tokyo 3 more years. |
のように言い分けるわけです。
さて、なぜ現在完了だとbeenで、未来形だとStayなのでしょうか?
ポイント3:Go, Stayではなく、be
例えば、「私は中国に行った事があります」と言うなら
I have gone to China. △ I have been to China. ◎ |
と beenを使う方がナチュラルです。日本語で考えると「行くだからgo」としたくなりますが、英語の感覚だと「行った事がある=居た事がある」と「いる」の感覚で言うので、go ではなく、beを使います。
ただ、「3ヶ月前に中国に行った」と過去形で言うなら
I went to China 3 months ago. ◯ I was in China 3 months ago. ◯ |
どちらでも良いです。「3ヶ月前に中国に行った」「3ヶ月は中国にいた」というニュアンスの違いです。
もう一つの「現在までどれ位ここに滞在してますか?」 も
How long have you stayed here? △ How long have you been here? ◎ |
と、滞在という感覚で考えるとStayを使いたくなりますが、beを使った方がナチュラルです。これはStayの本当の使い方を理解している必要があります。
未来形だと
How long are you going to be here? How long are you going to stay here? |
どちらでも構いませんが、割りとStayの方が使われる傾向があります。なぜか?それはStayには「自分の意志でとどまる」という意味があるからです。なので、予定=「そこにとどまる意志」ですから、Stayを使うわけです。
詳しくは下記のStayの記事を読んでください。Stayを誤解していると、なぜネイティブはStayの代わりにいつもBeを使うのかが理解出来ません。 |
例えば映画Back to the future part 3 のラストで
マーティ: Where are you going now? Back to the future? 「どこに行くんだい?未来に帰るの?」「いや、もう未来には行ってきたよ。」 |
のように、マーティはgoで聞いているのに対して、ドクはbeenで答えてます。このように「行ってきた」という表現をする場合はbeenを使う傾向があります。
というわけで、I have been の場所を意味する使い方、理解出来たでしょうか?
実際には、I have beenはこれ以外にも、受け身の使い方や、現在完了進行形での使い方など、別の意味の使い方もあります。これに関しては下記の関連記事で確認してください。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 → 現在完了進行形と完了形の違いは?2つの法則でもう迷わなくて大丈夫! → be動詞の意味と使い方。困惑する原因はbeをdoの仲間と認識してないから! |