Sure=もちろんと覚えてしまうと、
「make sure」「I’m sure」「not sure」
「Sure!」「Are you sure?」
のように実践的な使い方が出来ません。
ここでは、Sureのただしいニュアンスの理解と、実践での使い方が場面別に解説されているので、あなたもスッキリ理解できます。
1.Sure の意味、基本的な使い方
Can I borrow your pen? ペン貸してくれる? Sure! |
こんな感じです。基本的にはYesと同じ使い方です。
これを「もちろん」と訳しても構いませんが、
ニュアンス的に「Yes」と答えるのとそんなに変わりません。
例えば、お店で
店員: Can I see your member card? 私: Sure! 店員: It’s $10. 私: Can I pay by credit card? 店員: Sure! 「メンバーカード見せてくれますか?」「いいですよ」「10ドルになります」「クレジットカード使えますか?」「はい」 |
たしかに、Yesでいうより、Sureを使ったほうが「もちろんできます」的なニュアンスが強くなる事は確かです。Sure! の代わりに Of course! を使っても良いでしょう。
例えば、いつも出かける時に部屋の電気を消し忘れる息子に対して、
Did you turn off the light? Sure! |
こういう会話ならまさに「もちろん」という感じです。
Sureというのは、上記のように主に確認する時に使います。
2.確認する時に使う「Are you sure?」「I’m sure」「not sure」
母: Did you turn off the light? 息子:Yes! 母: Are you sure? 息子:Sure! [I’m sure!] 「電気消した?」「消したよ」「本当でしょうね?」「間違いないよ」 |
これはさっきの会話の変形バージョンです。
このように「本当に大丈夫でしょうね?」と確認する時に
「Are you sure?」と聞きます。そしてそれに対する息子も確実に忘れず消した記憶があるので「I’m sure!」と答えています。
つまりSureとは「間違いない!」という自信です。 自信がある時に使うんです。 |
例えば、買い物先で
母:Do we still have some eggs in the fridge? 娘:Umm, I’m not sure. |
なにかこういう風に卵がまだ残ってるか自分も覚えてない、Yesという自信がない時はI’m not sureといいます。
I’m not sure と I don’t know の違い
上記のような場合、
I don’t know. |
と答えてもいいですが、I don’t know は「まったく分からない、まったく知らない」という時に使う言葉であり、冷蔵庫を毎日開け閉めしている娘は卵がまだあった気がするわけで、でもその記憶は定かじゃないわけです。こういう記憶が定かではないのなら「I’m not sure.」を使います。逆に娘が普段まったく料理もしなければ、冷蔵庫もほとんど開けないなら「I don’t know」と言ってもOKです。
逆に娘が卵がまだ冷蔵庫にいくつか残ってるのを覚えているなら、
I’m sure there are a few eggs in there. まだ少し残ってたのは間違いないわ |
と答える事も出来るわけです。
3. make sureの使い方
もう1つ英会話でよく使われるSureのパターンとしてmake sureというのがあります。
Hey, you were forgetting to turn off the light again! Make sure to turn it off! OK? またお前は電気消し忘れて!ちゃんと確認しなさい!分かった? |
このように、なにかをちゃんと確認して、「間違いないようにしなさい、忘れないようにしなさい」というのが make sureであり、
make sure =「間違いない状態を作る」という事です。
I don’t mind that you use my computer. But make sure always the antivirus is on. 僕のPCを使うのは構わないが、 ウイルスバスターを常にONにする事だけは忘れないでくれよ。 |
このように、「ウイルスバスターがONに間違いなくなってるように確認しながら使ってくれ」というような時に使います。
How can I make sure roast chicken is cooked in the middle? どうやってローストチキンの中までちゃんと火が通ってるか確認できる? |
例えば写真のように丸焼きで出す場合、切って中を確認するわけにいきません。このように実際に切ってみないと分からない事を切らないで「間違いなく焼けてる」と確認するにはどうしたらいいか? をMake sureで聞いてるわけです。
You can make sure with sticking askewer. & if blood doesn’t come out. It should be fine. 串を刺す事で確認できるよ。もし血が出てこなければ、ちゃんと火が通ってる証拠さ。 |
こういう「実際には確認出来ないけど、ほぼ間違いなく大丈夫だ」と確信する方法を聞きたい時にMake sureは使われます。
逆にあなたがレストランのマネージャーなら
Please make sure every roast chicken is cooked in the middle. ちゃんとローストチキンに毎回火が中まで通ってるか確認してくださいね。 |
と料理人達に言うわけです。
生焼けのチキンをお客さんに間違えて出して店の評判を落とすわけにはいきません。しかし、毎回オーダーが入る度にマネージャーがひとつひとつ火が通ってるかチェックするわけにもいきませんよね。だから「make sure = 間違いないようにしてくれ」と頼んでるわけです。
例えば、友達がこんな事を言ってきたとします。
友達: Hey, you know, she likes you. So if you ask her out, I’m sure she will be yours. あなた: How come? How did you make sure of that? 「おい、あの娘お前の事好きなんだぜ!だから、デートに誘えば間違いなくあの娘はお前のものだぜ!」「なに言ってんだ?どうやってそれを確認したんだよ?」 |
これも友達は「I’m sure! = 間違いない」と言ってますが、友達が勝手にそう思い込んでるだけで、実際は違うかもしれません。なのであなたは「どうやって make sure = 間違いなく彼女が俺の事を好きだと確認したんだ?」と聞き返しているわけです。
どうでしょうか? make sure の使い方分かってきたでしょうか?
4.映画のセリフからsureの使い方を理解する。
では、ここでは実際にネイティブがどうSureを使っているか、映画のセリフから検証していきましょう。
Avatar (邦題:アバター) ノーム : So, how will they know we’re here? グレイス: I’m sure they’re watching us right now. 「どうやって彼らは僕らがここにいるって分かるんですか?」 |
これは、調査団が惑星パンドラの森に入った時のシーンで「彼ら」とは原住民のナヴィの事です。ノームは「原住民はどうやって僕らがここに来た事を察知するのかなぁ」というと、ナヴィに詳しいグレイス博士は「いやいや、もうすでに彼らは私達をこっそり監視してるに違いないわ」と言ったわけです。
ここでは、どうしてグレイス博士が「すでに彼らは監視している」と確信出来ているか語られてませんが、グレイス博士は長年すでにナヴィの生活を研究しているので、過去の研究の結果から「私には分かる」わけで、だから「I’m sure. =私は間違いないと確信できる」と言ってるわけです。
Elysium (邦題:エリジウム) マックス: A mother and a daughter just went up in that elevator right there. They’re going to the surface, headed for a med bay. Send one of your guys, make sure they get there, and we have our deal. |
これは、瀕死の少女を最新の医療マシーンで治癒するのをマックスが手助けしているシーンです。この「make sure they get there」というのはその母子が確実にそこ(医療マシーン)に間違いなくたどり着けるようにしてくれ」と頼んでいます。
Star trek (邦題:スタートレック) パイク: you are a pilot, right? 「君、パイロットだよね?」 |
これは、宇宙船を発進させようとした所、なぜか宇宙船が動かなかったので、船長パイクがパイロットヒカルに「なんで動かないの?」と聞いた所、「あっれ~おかしいなぁ、ブレーキは解除してるし、なにが悪いんだろうなぁ。。よく分かんないなぁ。。」と困ってる時のセリフです。
本来ならヒカルはパイロットなので、分かってなくちゃいけないわけですが、この船では新米だったヒカルは何がおかしいのかパッと分かりませんでした。
だからと言ってパイロットであるヒカルが「I don’t know」と露骨に「分からない」というわけにはいきません。ただ今現在ちょっと分からないんで、調べてみますという感じで、ひとまず分からない事を伝えるには「I’m not sure=なにがおかしいのか確証がない」が使えるわけです。
The hunger games (邦題:ハンガーゲーム) ヘイミッチ: There’ll be a bow. Make sure you use it. Peeta, you make sure to show your strength. They’ll start with District 1, so the two of you will go last. I don’t know how else to put this. Make sure they remember you. |
これは、ハンガーゲームにてスポンサーを得るためのデモンストレーションでどうするべきかを師匠のヘイミッチがカットニスとピータに指示しているシーンです。
そのデモンストレーション会場には弓矢があるから、弓矢を使うのが得意なカットニスにはそれを必ず使ってスキルを審査員に見せつけろ!と指示を出しています。同じく腕力が強いピータにはそれを見せるのを忘れるなと伝えています。そして最後に「彼らがお前達の事をしっかり覚えるようにするのを忘れるな」と伝えています。
Make sure you use it. = 間違いなくそれを使え=忘れずそれを使え
make sure to show your strength =間違いなく力を見せろ=忘れず力を見せろ
Make sure they remember you. = 間違いなく彼らがお前達を思い出すようにしろ
という感じで、「どれも忘れずちゃんとやってくれ」というニュアンスで使われています。試験の中でこのポイントだけは重要だから忘れちゃダメだよという所にMake sureを付けて言っています。
これは、第3項のローストチキンの例と同じですね。
Iron man (邦題:アイアンマン) 女性: Hey, Tony, remember me? 「トニー、私の事覚えてる?」「もちろん、知らない」 |
これはパーティ会場で見知らぬドレスの女性がトニーに話しかけてきた時のセリフです。
トニーはお金持ちで人気者なので、また変な女性が金目当てで近寄ってきたと思い、「もちろん。。。あんたなんか知らない」と言ってシカトします。「Sure=もちろん覚えてるよ」と言うと見せかけて「don’t = 知らない」とオチを入れてるジョークにもなっています。
まとめ
というわけでSure, I’m sure, not sure, make sure のそれぞれのSureの使い方、理解出来たでしょうか?
基本的にはSureというのは「間違いなくそうなっている自信がある」という事です。
自信があるなら=I’m sure 自信がないなら=I’m not sure 間違いの起こらないような状態にするなら、make sureです。 |
この感覚を覚えていれば、どんなSureの使い方をされても、最終的には意味を認識する事が出来るようになります。様々な映画のセリフなどを見て、「Sure」の感覚をさらに養っていってください。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 → dealの意味と使い方<海外在住が現場での使い方を伝授!> |