ここでは、重要単語「So」の意味と英会話での具体的な使い方を解説していきます。
Soという単語は非常に使い勝手が良い単語で、英会話を話す上で非常に重要な役割を担っています。またSo longやSo farなどの特殊な意味の使い方も解説していきますので、是非最後まで読んでいってください。
1.Soの基本的な意味と使い方
「So」という単語は日本語の「そう」と似ています。とだけ言っても意味不明だと思いますので、実際の英会話ではどう使っているか、具体例でSoの感覚を感じ取っていってください。
会話の間を埋めるSoの使い方
まず、一番基本的なSoの使い方としては、会話の間を埋める使い方です。下の例を見てください。
A: I heard your boyfriend is going to England. B: yes. A: So you are going with him too, right?
A: 君の彼氏がイギリスに行くって聞いたけど B: うん A: じゃあ、君も彼と一緒に行くって事だよね? |
こんな感じで、「じゃあ、つまり」的な感じで使います。
なにかこのようにさっきのセリフから話をつなげたい時にSoは使うんです。
同じような使い方で例えば、友達と英語で雑談をしているとします。
そして、話題がある程度尽きて、一度沈黙になったとします。
で、この沈黙を破ってまた新たな話題に進む時にこのSoを使います。
会話 その話題終了 ちょっと沈黙 ↓ So.. How is your new job? Is it all right? そういえば、君の新しい仕事はどうなの? 問題ない? |
という感じで、沈黙を破る時や、話題を変える時などにも、
一度「So…」と1テンポ置いてから、話しだすわけです。
日本語でいうなら「そういえば」や「あのさ~」的な感じです。
日本語にも「え~と」とか「あの~」という言葉があるから話始めやすいのと一緒で、前のセンテンスから韻を踏んで、話しやすくするためにこのSoがあるわけです。
I think so などの「そう」の「So」
もっともよく聞くセリフで I think so. というのがあります。
A: Do you think it will rain today? 今日雨降ると思う? B: I think so. |
なにか相手の質問や意見に「私もそう思う」と言いたい時に
I think so. と答えたりします。これは本当に日本語の「そう」と一緒ですね。
例えば、上の例で自分は雨は降らないと思ったなら「I don’t think so.」と答えればOKです。
なにか上記の会話のように「Yes, No」でハッキリ言えないけど、自分の意見としては、あなたに賛成だ、いやそうは思わない。と言ったような意思表示をこのI think so. で表現出来ます。
So = Very
またSoのもう一つの意味でよく使われるのが、
Thank you so much! のような使い方です。
例えば、外人の友達に勧められた料理が想像以上に辛かった時に、
It’s so spicy! これ凄い辛いよ! |
のような使い方をよくします。つまりこの使い方のSoはVeryと同じです。
It’s very spicy! と言ってもまったく同じ意味になります。 また、
Is it so spicy? |
と聞けば「そんなに辛いかい?」という意味になります。
映画 The dark knight (ダークナイト)に出てくるジョーカーの決め台詞
Why so serious? というのも「なんでそんなにマジなの?(もっとふざけようよ)」という意味です。このように「すごく、そんなに」のように強調したい時に使います。
基本的なSoの英会話での使い方は上の
1.じゃあ、え~と、そういえばのような韻を踏む意味 2.I think so. のような「そう(思う)」の「そう」 3.「とても、そんなに」という意味 |
の3つの意味になります。
Soで会話が開始したらそれは1の韻を踏んでる意味のSoで 〇〇 so. と来たら、「そう」の意味で、 so 〇〇!のような一言は、Veryの意味です。 |
これは、深く考えこまなくても映画などを沢山見てるうちにどの意味のSoなのかパッと分かるようになります。後ほど、映画のセリフからもさらに具体例を出していくので、そこでしっかりSoの使い方をしっくり理解してもらえるはずです。
2.Soの特殊な意味になる熟語
ここでは、Soを使った特殊な意味の言葉を紹介します。
So do I, So am I
これは、先ほどの I think so. とほぼ同じなのですが、
「私も!」という意味です。
→詳しくはSo do I, So am Iの使い方の記事で説明してますので、 そちらをご確認ください。
So long
これは、「さようなら」という意味の言葉です。
普段の「じゃあね、またね!」的な言い方なら、
See you! や bye! ですが、
例えば、留学先で知り合った友達が帰国してしまうような時、
こういう時は、もう次いつ会えるか分かりませんし、もう会わないかもしれません。
そんな時の「さよなら」なら
Good bye. や、So long! を使います。
So long, guys! じゃあ、みんな、元気でね。 |
日本語で言うならこんな感じです。
(別に元気という意味があるわけじゃありません。ニュアンス的にこんな感じです。)
ただ、もちろん「すごく長い」という意味で使う事もあります。
Oh, this line is so long. I don’t want to wait so long. うわ~、すごい長い行列!私、あんまり長く待つのはヤダよ。 |
こういう風に基本的には「very long」の意味でも使います。
So far
これも特殊な言い方で「これまで」という意味があります。
I haven’t won any lottery so far. 今まで宝くじに当たった事がない。 |
のように、「今まで」の意味で使います。ちなみにSo farの位置は
センテンスの始めでもOKです。
So far, I’ve lost more than 5kg. 現在までに5キロ以上痩せました。 |
こんな感じです。もちろん
I’ve lost more than 5kg until now. のように「until now」を使ってもOKです。 |
ちなみにこのSo farも上記同様「とても」の意味でも使います。
例えば、Linkin Park の「In the end」という曲の歌詞で
I tried so hard and got so far. 私はすごくがんばった。そして、とても遠くに辿り着いた。 |
のように、so far = 「とても遠い」の意味でも使います。
So so
もうひとつ、ちょっとスラング的な使い方で
「So so(ソウソウ)」という言葉があります。
これは、「まあまあ」という意味です。
A: Did you feel delicious at the restaurant? B: So so. 「あのレストラン、おいしいと思った?」「まあまあだね。」 |
この「まあまあ」ですが、「どちらかというとイマイチ」的な「まあまあ」なので、
あんまり連呼しない方がいいです。それこそ、友達や恋人が作ってくれた料理にはこの言葉は言わない方がいいでしょう。
「まあ、悪くないね。わりといいんじゃない」的なまあまあなら Not so bad.などの方がいいです。
So to speak
まれにこういう言い方も出てきます。例えば、
頭のいい友だちを指さして
He is my teacher, so to speak. 彼は言うなれば僕の先生さ。 |
という感じに「言ってみれば」のように例える時に、最後にso to speakと付けたりします。
He is my brother, so to speak. 彼は兄弟みたいなもんさ。 |
このように「本当は血がつながってるわけじゃないけど、兄弟みたいなもの」のように言いたい時にSo to speakを使います。
これらは He is like my brother. のように like を使っても良いでしょう。
→ likeの使い方はLikeの意味と2つの使い方を解説した記事を読んでください。
3.映画のセリフからSoの使い方を理解する。
では、実際にネイティブにSoはどう使われているのか、
映画のセリフから見て行きましょう。
Iron man2 トニー: he never even told me he liked me. So it’s a little tough for me to digest what’re you telling me |
これは、父親の想いをニック・フューリーから聞いたトニーのセリフです。
「父は俺の事を愛してると言った事はないし、好きとすら言った事がない。だから、あんたの言ってる事を飲み込むのはちょっとむずかしい。」
このセリフのSoは「だから」という感じですね。
→今回のセリフのようなLikeとLoveの違いはこちらの記事で説明しています。
Avatar グレイス: Do not run, or he’ll charge. グレイス: Just hold your ground. |
これは突然、巨大な野生動物に出くわしたジェイクにどうすればいいか指示を出しているグレイスとのやりとりです。
「逃げちゃダメ、逃げたら襲われる。」「じゃあ、どうすりゃいいんだ?奴と踊ればいいのか?」「ただじっとそこでしてなさい。」
今回のSoは「じゃあ」という感じです。あまり日本語で考えず、Soの感覚を掴んでください。相手の言った事に対して、話を続けたいなら「So」を使えばいいのです。
FastFive ハン: Nice digs. ハン: So what’s this all about, Dom? ドミニク: Because we got a job. |
これは世界中からドミニクの古い仲間が集められた時のシーンです。
ハン「いい隠れ家だね」
ドミニク「ああ、リッツ・カールトンホテルが空いてなかったもんでな」
ハン「で、この集まりってなんなの?」
テズ「そうだぜ、なんで世界中からわざわざ俺たちを引っ張ってきた?」
ドミニク「それは俺たちには仕事があるからだ。」
今回のsoは、話の切り替えを意識したSoです。第一項で説明した沈黙の後の話し始めのSoと同じものです。
最初、久しぶりに再開したハンは世間話がてらこの隠れ家の話題を出しました。そして本題に入る意味を込めて「So」と一服入れる事で、日本語で言う「で、(ところで)」のようなワンクッションを入れてるわけです。
で、この後に、ブライアンが仕事の説明に入るシーンで
All right, so our target’s name is Hernan Reyes. |
というセリフが入ります。
「よし、まず、俺達のターゲットはエルナン・レイエスだ」
この「All right」も話を切り替える時などに「So」同様使います。
日本語でいうなら「よし!いいかい?」みたいな掛け声的なものです。
そして続く「So」で「さっきの仕事の話の事だけど~」のような意味合いを含みつつ、
「その仕事のターゲットはエルナン・レイエスという男だよ」と続けています。
なので、あえて日本語に訳すならこのセリフでは「まず」「そうしたら」のような感覚です。
Soというのは、このように、なにか本題に入るような時に使う感覚です。
Startrek into darkness ボーンズ: Tell me this is gonna work. ボーンズ「上手く行くと言ってくれ」 |
これは、ミッションに成功すると思うかボーンズ船医がスポック艦長代理に聞いているシーンです。この[to do so] は「そうする」という事です。
つまり「このミッションうまく行くよね?」と不安がるボーンズに嘘を付けない性格のスポックは「そうする(=うまく行くと言う)自信も根拠もないですよ。」と本音を言ってるわけです。
→gonnaの意味、使い方はWillとbe going to の記事で解説しています。
→neither の使い方は「〇〇も」の記事で解説してます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?Soと言ってもいろいろな使い方があり、ちょっと困惑したかもしれませんが、例外を除けば、基本的には
・言葉の間を置く、韻を踏むためのso ・相手の意見に「そう(思う)」的に使うso ・Veryと同じ「とても」の意味のso |
の3つです。
この使い方を知ってるだけで、会話を大幅に続けやすくなりますので、ぜひ映画などを見る際はどういう時にSoを入れてるか今後気にしてみてください。
実際外人さんと今後会話する際、相手は必ずこの「So」を使ったセンテンスを話してくるはずです。それを真似れば自分でも使いこなせます。何度もこの記事を読み返して、Soを使いこなせるようにしていきましょう。