英語を勉強していると、There isn’t ~ , There is no ~ のように not の時と noの時がありますよね?
これってどう違うんだろうと素朴な疑問を抱いている方が多いと思います。ここでは、この2つの使い方を徹底解説していきます。またaやsが付くのかなどにも言及していきます。
1.not と no の使い方
Notとnoは基本的には同じなのですが、
使い方によってニュアンスが変わる場合もあります。
例えば、友達が入院している病院を探しているとします。道行く人に聞いてみます。
あなた: Do you know where is the Elizabeth hospital? ・There are no hospitals around here. |
さて、この2つ、意味が微妙に違うのが分かるでしょうか?
There isn’t the hospital around here. (There is not the hospital around here.) この辺にその病院はないですね。 |
辺りに病院はあるけれど、その名前の病院はないと言っています。逆に
There are no hospitals around here. この辺に病院はないですよ。 |
この辺に病院は1つもないですよ。と今度は言ってるわけです。
では、もうひとつ例文を見てください。
例えば、旅先でバス停を探しているとします。
There isn’t a bus stop around here. There aren’t bus stops around here. There are no bus stops around here. |
どれも「この辺りにはバス停はないですね」と言ってます。意味は一緒です。
今度は先ほどの病院のように特定の病院を探してるわけではなく、バス停ならどれでも良いわけです。でも1つも見つからないわけです。なので、どれも意味は同じです。
2.notにはaが必要!? noには不必要!?
次の会話を見てください。
A: I forgot my camera! カメラ忘れた! B: |
ネイティブがよく使うセリフでno big deal というのがあるのですが、notのバージョンの時だけaが付いています。しかしnoの時はaが付いてません。なぜか?
それはnoというのが、ある意味「数」になってるからです。
つまりno=zero なわけです。
例えば、コイン(小銭)を持ってるか友達に聞きました。
A: Do you have a coin? B: |
という感じで、no coins と通常なります。第一項でもno の時は共通して
There are no 〇〇s. の形をしていたと思います。
noの時は「数えられる物」に関しては基本的にはno 〇〇sの形になります。
このNO CAMERASのように、Noの場合は大抵〇〇sなんです。ただこれは必ずsを付かなきゃいけないかというと、そんな事は無く、例えば
記者: Do you a comment? なにか言い残す事は? 容疑者: I have no comment. なにもありません。 |
のように、1言と聞かれたのに対して、答えがないのなら、no comment とsは要りません。逆に
A: Have you got any comments on your website? なにかコメントはありましたか B: There are no comments. |
と、コメント欄のように複数の人が書き込める所にコメントが1つもないのなら、no commentsとsを付けます。No cameras というのも、もともと複数の人に向けているのと、人によっては様々なカメラ(ケータイのカメラなど)を複数所持してる事も考えられるので、sが付いています。また
I have no money. I do not have money. I don’t have money. |
のように「お金」のように元々数えられない物なら、付ける必要はありません。
これはnotにも共通する事ですが。
3.サイン、看板に書かれたNo 〇〇!
上の2つを見てください。言い方は違えどどちらも「入るな!」と言ってるわけです。
Do not enter. Don’t enter. No entry. |
Do not enterというのはもちろん、Don’t enter! と同じ意味です。
No entry のようにNoから始まる場合は、大抵後ろは「名詞(名称)」です。
先ほどのカメラと一緒で
カメラというのは「名称」ですよね。例えばこれをnotで表現するなら、
Do not use cameras! (Do not use a camera!) |
となるわけです。
No parking Do not park |
とnoの時はparking(駐車)、notの時はpark(停める)となってますよね。
とにかく意味は同じという事です。
4.No problem! のようなNo 〇〇!
No〇〇!という言い方、よくしますよね。
A: Thank you for your help!(助けてくれてありがとう) B: No problem!(問題ない) |
このように、「ない」という表現をしたいなら、No 〇〇!という言い方をします。
これを、Not problem! とは言いません。例えば、
It’s not a problem.(それは問題じゃない:大した事じゃない) |
とは言います。
No problem というのも、実際には
There is no problem. とThere is を略してるだけだと思ってください。
例えば他にも
息子: Oh, I forgot to turn off the light. 母:No good! |
これも It’s no good! のIt’sを略してるだけです。ちなみにIt is not good.とnotで言ってももちろん良いですが、notを使う場合は最初のIt’sを訳さないでください。
notというのは、noと違って単体では使わないのです。
Do not = don’t It is not = [it isn’t] or [it’s not] |
のように、not は do や is am are と合体して使われる言葉であり、単体では使わないのです。
No speaking! = おしゃべりはなしですよ=しゃべるな Don’t speak! = しゃべるな |
基本的にはどちらも同じ意味です。
まとめ
そんなわけで、使い方をもう一度まとめます。
1.no = zeroなので、aは要らないがanyのようにsが基本的には付く 2.notは単体では使えないけど、noは使える 3.no〇〇もThere is や it’sを省略してるだけ。 |
という3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。そんなわけでNoとNotは意味的には基本的に同じですし、どっちを使ってもOKな場面がほとんどですので、あまり心配せず使ってみてくださいね。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 |