皆さんも英会話をしていて、dieとdeadってどう使い分けてるんだろう?と疑問に思った事がよくあると思います。
ここではこの使い分け方とニュアンスの違いについて解説していきます。
知ってると映画の聞き取りなどでも大幅に理解力が上がりますよ!
<die は 動き、deadは状態>
まず、例文を見てください。
He will die, if he doesn’t have an operation. He died. Because he didn’t have an operation. |
さて、次の文と見比べてみましょう。 倒れてる人の脈を取りながら、
Oh my god! He is dead! なんてこった!彼は死んでる! |
さて、この違い分かるでしょうか?
・He died.(ダイド) = 彼は死んだ。 ・He is dead. (デッド)= 彼は死んでいる。 |
つまり、 ・dead というのは、死んでる状態を表してるのに対して、 ・diedは死んだという事実を言ってるわけです。 |
<died, deadの実際の使い分け>
*では、問題です*
「彼はガンが原因で死んだ」と言うには died, deadどちらを使えばいいでしょう? |
・・・・・
実は正解は
・・・・・
・・・・
両方ありです。
He is dead because of cancer. He died of cancer (5years ago.) |
今現在の彼の状態はhe is dead. なわけです。
でも死んだ当時の事を言うなら「彼は死んだ」ですからHe died.なわけです。
なので例えば、
How is your grand father these days? Actually he is dead. He died 1week ago. |
という風に両方使えるわけです。なので、
・いつ死んだかを告げるなら died
・今の状態を伝えるなら is dead
という事です。その他
We found his dead body. 彼の遺体を発見した。 |
のような使い方もdeadに関してはします。
ニュースなどではよく、
The missing guy found dead. 行方不明者が死んだ状態で発見された。 |
のような言い方もします。これも is dead の is が find に変わっただけです。
<deadは受け身のニュアンスが強い>
上のThe missing guy found dead. という文章は受け身です。受け身と捉えないと「行方不明者が死んだ人を見つけた」の意味になってしまいます。 これはもともと is dead という言い方が「受け身」と捉えられているので、found dead = 死んだ状態で見つけられたという受け身の意味になっています。 なのでdeadというと、外的要因でやられたニュアンスが強いです。 →受け身の使い方はこちら これについては下の映画のセリフを見るとより分かりやすいです。 |
例えば、映画 Dredd ではこんなセリフがあります。
館内放送: Somewhere in this block are two Judges. |
通常なら、誰かに死んで欲しいと言うなら、
I want them die. です。
と言ってるわけです。 I want them die. ならただ単に「死んじゃえばいいのに」という感じですが、deadとなると意味が死んだ状態という事になります。それ以外にもよく出てくるセリフで、
You are a dead man! |
というのがあります。これは脅しです。「お前はもう死んだも同然だ」のような感覚で、
ようは「お前の命は狙われてるんだぜ!」という事を言っています。I’ll kill you を遠回しに言ってると思ってください。
まとめ
というわけで、まとめると、
・ die と died は時間的な感覚で使う「いつ死んだか」
・ deadはすでに死んでいる状態を表す
・ dead は外的要因でやられた感が強い(必ずしもそうではないが受け身でも使う)
というわけです。参考になりましたでしょうか。
*おまけ*
よくゾンビの事を英語ではthe walking deadと呼びます。
もちろんzombieでも通じます。
下記の記事も読むと理解が深まります。 |