この記事ではevenの基礎的な使い方と、even thoughなどとどう使い分ければいいのかなどの迷わず使うコツも解説していきます。
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1.even の基本的な使い方
まずは例文を見てください。
Don’t call me! Don’t even text me! 私に電話してこないで!メールすら送らないで! |
というふうに、evenは「~でさえ、~ですら」となにか感情を強調したい時に使います。
I really love salmon. I even eat its skin. 私はサーモンが大好き。皮ですら食べる。 |
のように、どれだけサーモンが好きかを強調したり、メールすらしないでとどれだけ嫌っているかを強調してるわけです。
This movie is so sad. Even my father cried while watching. この映画はすごい悲しいんだよ。父さんですら泣いたからね。 |
このセリフから分かると思うのですが、Evenを使う事で父さんはそう簡単に泣かない人なんだなと感じます。その滅多に映画なんぞで泣かない父さんですら泣いた、それほど悲しい映画なんだぞ!という強調をevenで出してるわけです。
2.evenの位置
evenの位置に厳密なルールはありません。
ただevenを強調したい言葉の前に置くのがポイントです。例えば、先ほどの
Even my father cried. 私の父ですら泣いた。 |
これを
my father even cried. とすると、 父は泣きさえした。 |
と意味が変わります。
My father cries easily. He even cries while singing a love song himself. 父は涙もろい。自分でラブソングを歌ってる時ですら泣く。 |
のように、evenでなにを強調したいのか?「父ですら泣く」「歌ってる時ですら泣く」 と強調したいものの前に入れるというのがポイントです。
3.evenとeven thoughの違い、使い分け方
さて、問題です。下の2つの文章、どちらが正しいでしょうか?
She is still upset, even though he apologized. She is still upset, even he apologized.
*upset = 怒る |
・・・・・・・・・・
例えば、両方のセンテンスを訳して見ると、
She is still upset, even he apologized. 彼女はまだ怒っている、彼でさえ謝ったが。 |
なんだか微妙に意味が変ですよね。でもこれを
She is still upset, even though he apologized. 彼女はまだ怒っている、彼は謝ったにも関わらず。 |
とすると、意味が通じるわけです。というのも
evenはあくまで続く言葉を強調する言葉であり、2つの文章を繋ぐ意味はありません。
例えば、
She is still upset, because he doesn’t even apologize. 彼女はまだ怒っている、なぜなら彼は謝りすらしないからだ。 |
このように、使うならevenは使えます。あくまで文章をつないでるのはbecauseであり、evenは彼の失礼さを強調してるだけです。
つまりeven thoughというのは、becauseのように前の文章と韻を踏んでるわけです。
というわけで、even系の使い方はとにかく自分でセンテンスを作ってみて練習して頭にしっくりこさせる事が大事ですので、今すぐそれぞれのセンテンスを作ってみてくださいね!
even thoughの使い方は下記の記事でも徹底的に解説してます。
→even though,althoughの意味と使い方をすっきり理解する方法 |
<おまけ>
ちなみに最初に出てきたこのサインの意味分かるでしょうか?
Don’t even think of parking here.
ここに駐車しようなんて考えさえするな!
ここに駐車しないでください。いや、駐車しようだなんて悪い事は考えさえしないでくださいと言ってるわけです。このDon’t even thinkという表現は結構使いますので、ぜひ覚えておいてください。