ある時、Managerが言った一言「You’re not welcome!」を聞いた時からWelcomeの本当の使い方が分かった事がありました。
ここでは、welcomeとは本当はどういう意味なのかを解説していきます。
1.Welcomeの意味はようこそなのか?
Welcome to (fabulous) Las Vegas! のようなサイン
*fabulous = 素敵な
日本各地にもこういうサインありますよね。
確かにこういうサインに書かれたWelcomeというのは「ようこそ!」という意味です。
じゃあ、よく挨拶で使う
A: Thank you B: You’re welcome! (✖ Your welcomeじゃないですよ!) |
というのはなぜ「どういたしまして」の意味になるのでしょう?
これはwelcomeの本当の意味に起因してます。
2.WelcomeとYou’re welcomeの本当の意味
私が以前オーストラリアのスーパーで働いていた時に、私の横で堂々と万引きしようとしている人がいました(しかも日本人)。
手をプルプル震わせながら、自分で持ってきた手提げ袋に未支払いの商品を突っ込んでいく女。まあ実際に持参の手提げ袋をカゴ代わりに使ってレジで支払う人も稀にいるのですが、明らかに挙動不審なのでマークしてるとマネージャーも同じようにマークしてました。
結局この女、支払わず逃げようとするので、マネージャーがとっ捕まえて品物を回収。そしてこう言いました
「You’re not welcome! Never come to this shop again!」 |
さて「どういたしまして」の You’re welcome に「not」を付けるとどんな意味になると思いますか?「どういたしません?!」
実はこれ「あなたの事を歓迎しません!」という意味なんです。
つまり、
A: Thank you! =ありがとう! B: You’re welcome! = 君ならいつでも大歓迎さ! |
っていう事なんです。「あなたを助けたり手伝ったりする事なら私は歓迎です!むしろ嬉しいんです」と言ってるわけです。お寿司屋さんで注文すると「合点承知!喜んで!」なんて言う店もありますが、この「喜んで」の感覚です。
だから、イヤイヤなにかを手伝わされて、相手にThank you.と言われた場合は、
That’s all right. = 別にいいよ。 It’s OK. = 大丈夫だよ。 No problem. = 問題ないさ。 |
と言った方が良いと思います。まあ、実際はあくまで挨拶として捉えているので、そんなに厳密にYou’re welcome!って言ったから相手は喜んでやってくれてると思うわけでもないですが、実際にはこういう違いがあるという事です。
このWelcome to Las Vegas. というのも、
「ラスベガスはあなたの来訪を歓迎します!」と言ってるわけです。
あくまで「ようこそ」「どういたしまして」というのは、挨拶的にそういう日本語に当てはまるという事であって、実際の意味は「歓迎する」っていう事なんだよと理解してください。
A: Can I come to see you sometimes? B: Of course! You are always welcome! |
First of all, I would like to welcome you all to this ceremony. まず初めに、私は皆さんがこのセレモニーに来てくれた事を歓迎したい。 (よく式典の挨拶で使われる言い方) |
We welcome you to be a new manager. You are welcome to be a new manager. 私達はあなたが新しいマネージャーになる事を歓迎します。 We welcome you to be a part of our team. |
You are welcome (by us)! = We welcome you!
という事です。
このように挨拶以外でも使ったりします。
というわけで、welcomeの使い方、理解出来たでしょうか。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 |