Thank youと言われて、返答する際に「You’re welcome」と返事するのももちろん良いのですが、
我々が友達に「ありがとう」と言われた時に「どういたしまして」と言わないで「いいっていいって」のように言うのと一緒で、使う言葉で丁寧度やニュアンスが変化します。
ここでは現地でよく使われる言い方とニュアンスの違いを解説します。
どういたしましてを意味する言葉
例えば、Thank youと言ってよく帰ってくる言葉として下記のようなものがあります。
では、それぞれのニュアンスの違いを解説していきます。
1.You’re welcome
You’re welcome は直訳すれば「あなたは私に歓迎されてます」の意味です。
つまり、あなたを手伝う事はいつだって歓迎ですよ。という感じです。
どんな時に使う?例えばあなたが好意を寄せてる人を手助けした結果、Thank youとお礼を言われたなら、You’re welcome.が良いですね。あなたを手伝う事なら大歓迎ですよ!という感じがしますので。 |
下記の記事でもWelcomeの使い方について詳細に解説してます。
→ welcomeの本当の意味。誤解を招く「ようこそ、どういたしまして」という覚え方
*注意:Your welcome.ではなく、You are welcome = You’re welcomeです。
2.Don’t worryとNo problem
実は一番使われる「どういたしまして」はこの2つです。
例えば、道を聞いてThank youとお礼を言うと、大抵Don’t worryかNo problemと言われます。
これは「気にしなくていいですよ。どうって事ないですよ。」という感覚です。別に相手が心配してるわけでなくても「Don’t worry」を「お構いなく」という感覚でThank youへの返答に使う人が多いです。
No problemもそのまんま「問題ないですよ。」という感じで使います。
つまり、感覚としては「お礼なんていいですよ。気にしないでください。」という感覚です。
例えば、あなたがスーパーのレジで働いてるとしましょう。 何も買わないお客さんが「Can you exchange to coins?(両替してくれませんか)」とお札を出してきたとします。あなたはまあいいかと思い、両替してあげました。相手がThank youとお礼を言ってきました。 |
そしたらあなたは
Don’t worry. 心配しなくていいですよ。 No problem. 問題ないですよ。 It’s OK. 別に大丈夫ですよ。 |
などで答えるべきでしょう。ここで
You’re welcome. It’s my pleasure. |
と言ってしまうと、歓迎してる感じが出るわけです。両替だけ頼んでくるような客なんて歓迎じゃないわけです。むしろもう来て欲しくないですよね。だから、歓迎を意味するYou’re welcomeやIt’s my pleasure. は厳密にはあまり使わないです。
もちろんこんな厳密な事を気にしながら話してる人は少ないですから、You’re welcomeと言ってくれる店員さんもいますし、あなたが実際にこういう場面でYou’re welcomeと言ってもなんの問題もありません。
あくまで違いを言うなら、こういうニュアンスの違いがあるよという事です。
3.It’s my pleasure.
これもYou’re welcomeと一緒で、「それは私の喜びです」と言っている言葉です。ビジネスシーンなどでよく使われる言い回しです。
例えば、あなたが美容室に行って、髪を切ってもらったとします。あなたはとてもその髪型が気に入ったので、Thank you! It’s very nice! と言ったとしましょう。 |
そしたら、美容師さんは「It’s my pleasure!」と返すわけです。美容師さんとしてはお客さんに喜んでもらえる髪型するのが仕事ですから、それでお礼を言われたら「喜び」ですよね。なので、It’s my pleasure!を使うわけです。
このように、自分の仕事に対してお礼を言われた時によく使うのがIt’s my pleasure.です。仕事で英語を使う人なら、取引先やお客さんにはこの言葉を使うととても紳士的に感じます。
逆に雑用を押し付けてきた上司にThank you を言われたなら「No problem.(問題ありません)」が無難でしょう。「私の喜びです」なんていうと、もっと雑用を押し付けられるかもしれません。。
*PleasureとはPleaseが変化した言葉です。
→ pleaseの意味と使い方。pleaseは丁寧度よりお願い度と満足度
4.It’s OK.
これもDon’t worryに近い言い方で、「大丈夫だよ。別にいいよ」という感じです。
例えば、小銭を持ってない友達に小銭を出してあげて、Thank youと言われたら、It’s OK. といえば、「いいっていいって」という感じになります。
こちらの記事も参考にしてください
→ 気にするなを英語で?ドンマイは違う意味の気にするな!
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というわけで、様々な「どういたしまして」の言い方分かったでしょうか。
日本語でも友達同士では「別にいいって!」と言いますよね。その感覚と一緒で、You’re welcomeやIt’s my pleasureなどはちょっとかしこまってる感もあるので、そんな時は、Don’t worry, No problem, It’s OKなどを使ってみてくださいね。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 |