Pleaseを付けると確かに丁寧な意味になります。
ただ丁寧語でも最下級の丁寧語です。
ここでは、pleaseをネイティブは本来どういう意味で使っているかを例題で解説していきます。
また I’m pleased to meet you.のような使い方なども解説します。
Pleaseの本来の意味と正しい使い方を理解する事で、誤解なく使えるようにしていきましょう!
1.Pleaseは欲しいから言う
店員: Do you wanna a plastic bag? ビニール袋要りますか? |
これに対してあなたは
Yes, please. はい、ください。 No, thanks. いいえ、結構です。 |
のように、欲しいなら、Yes pleaseと通常言います。
確かにpleaseは日本語の「お願いします」にとても近いです。
例えば、
A: Do you need help? 手伝おうか? B: Yes please. ええ、お願いします。 |
のように、使えるからです。
レストランのオーダーでもメニューを指さしながら
客:Can I have this? And this one please. これください。あと、これお願いします。 店員: any drinks? 客: Just a couple glasses of water please. |
とpleaseで欲しい旨を伝える事ができます。
2.Please の敬語度
Hey you, help please! Hey you, please help! |
こんな言い方をしたら、とても丁寧とは言いがたいです。
例えば、みんなが一生懸命荷物を運んでる中、一人だけ手伝わない人がいたような時に
使うような頼み方です。「おいそこの君も手伝ってくれ!」という具合。
Pleaseという言葉は「お願い」する意味であって、「お願いします」と必ず敬語的になってるかというと、そうでもないです。
例えば、もっと丁寧に物事を頼むなら、
Hi, can you give me your hand? あの、手伝ってもらえますか? Excuse me, could you help us? Hi, may I ask you to help? Excuse me, would you mind if I asked you to help me? |
のように、Can you, Could you, May I, Would you mindなどを使うべきです。
→Can you、Could youの使い方はCanの記事参照 |
で、これをPleaseと合わせて使う事もよくあります。
Hi, can you give me your hand? Please! あの、手伝ってもらえますか?お願いです! Excuse me, could you please help us? Excuse me, would you mind if I asked you to help me please? |
Pleaseを入れる事で、強くお願いしてる感がでます。
そうPleaseは丁寧度が増すというより「お願い度」が増すのです。 |
Come here! こっち来て! Come here please! お願いだからこっち来て! |
のように、pleaseを付けると、お願い度が増してるわけです。
よく映画であるのが、銃を突き付けられている人が泣きながら
Please! Please! I can do anything what you want. So please let me go… お願いです。なんでもしますから、見逃してください。 |
のように懇願するシーンがありますね。確かにこういう時はある意味丁寧語にもなっていると考えてよいでしょう。Pleaseが丁寧語になってるかどうかというのは、その人の口調や表情によります。英語には明確な敬語とタメ口の境目がないので、口調や表情でそういう部分は判断される事が大きいです。
ただあくまでPleaseは上記のように強くお願いするための言葉だという事です。
よく飛行機でAttention pleaseというセリフが使われると思ってるかもしれませんが、実際は
May I have your attention please? |
と大抵言ってます。Attention please!とだけ言ったら「注目!」という感じだからです。なので、ちゃんと「May I have」と付けて「あなたの意識をちょっとこちらに向けて頂けますか」というニュアンスに通常されてます。
3.Come onのようなツッコミのPlease
例えば、出かける時に、
A: Oh my god! B: What? A: I forgot my phone. Can I go to pick up? B: Oh, please! We are in a hurry! 「やばい!」「なんだよ」「ケータイ忘れた。取りに帰ってもいい?」「頼むよ~急いでんだからさ~」 |
こういう感じで、「頼むよ~」と言いたい時などにもPleaseが使えます。
スラングでこんな言葉もあります。
A: I love you so much, so can you buy this ring for me please? あなたの事大好きよ。だからこの指輪買って! B: Bitch please! |
上の「頼むよ~」もそうですが、冗談はよしてくれ。という時にこのようにpleaseは使われます。
4.Pleaseは満足度
こんな言葉をあなたも聞いた事があるでしょう。
I’m pleased to meet you. |
これはNice to meet you.と同じで「あなたにお会いできて嬉しいです」と言ってます。なぜpleaseで「嬉しい」となるのかというと、pleaseには「満足させる」という意味もあるからです。
例えば、
He pleased me with delicious food. 彼はご馳走で私を満足させた。 |
の言う意味になります。なので、
I am pleased to meat you. 私はあなたに会う事で満足させられた |
とam pleasedで受け身になっているわけです。
He will be pleased if you can come with us. 彼は喜ぶよ、君が一緒に来れるなら。 |
Please! がなぜ「お願い!」と頼む意味になるのか。 つまり、「私を満足させて!」という事を言ってるんですね。 |
似た言葉でpleasure(幸福、快感)という言葉があります。
これもようはpleaseの派生系なわけです。
A: Thank you for your help. B: It’s my pleasure! 「手伝ってくれてありがとう」「どういたしまして(助けになれて嬉しいです。)」 |
Pleasure が Pleaseの変化形だと考えると理解しやすいと思います。
まとめ
というわけでpleaseの意味と使い方分かったでしょうか?
1.なにか欲しい時は〇〇pleaseと使う 2.「お願い」の意味でplease!を使う 3.「満足させる」の意味でhe pleased me.のように使う |
この3つの感覚を覚えておけばどんな状況でもバッチリ理解できると思います。そんなわけで、参考になりましたでしょうか。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 → welcomeの本当の意味。誤解を招く「ようこそ、どういたしまして」という覚え方 |