「びっくりする」「驚かす」と聞くとまず我々はSurpriseを連想すると思うのですが、「わっ!」とか「キャー!」とおどかされた時の言い方はSurpriseの驚きとはちょっと違います。
ここではそういったびっくりの表現方法を解説します。
1.わっ!と驚いた(ビックリさせられた)時の反応
このおどかされた(ビックリさせられた)時の反応の言い方は大きくは2つあります。
まず、友達が突然後ろから足音もなく、近づいてきて肩をポンポンと叩いてきたとします。それにビクッと!驚いた時にこう言います。
You startled me! ビックリした!(君は私をビックリさせた) Oh! Don’t startle me! |
のように、startle(スタートル)という言葉を使います。
覚えづらい単語に感じるかもしれませんが、こう考えてください。 startle は start の変化した言葉です。 ドキっとした時は、反射的にビクッ!と体が動きますよね。 |
例えば、映画 Star trek into darkness では
キャロル: Mr. Spock. You startled me. ミスタースポック! ビックリしたわ! |
キャロルが振り向くといぶかしげな表情でキャロルを後ろから見つめるスポックが立っていたので、キャロルは「ビックリした!」をstartleを使って言っています。
ただ、このstartleという表現はあくまで肉体的なビクッとする反射を意味しています。
お化け屋敷での「キャー!!」とはちょっと違うのです。
2.ホラー的な「キャー!」の驚き
一時期、写真のように突然怖い顔がビデオ再生中やゲーム中に出てきて嚇かすドッキリがよくありました。
こういう驚きの場合は、startleよりもこっちを使います。
このように「scare(スケアー)」を使います。
もともとscareというのはafraidと同じく「怖がる」という意味ですが、こういう恐怖でドッキリした時の驚きも「scare」で表現します。
特に「He got scared!」のような「got scared」の形にすると「急に怖くなった=ビックリした」の意味になります。
もともと、startleもscareも「驚かす」「驚かせる」という言葉なので、「ビックリした!」「ビックリさせられた」なら「be scared (get scared)」のように受け身の形になります。
これについては詳しくは受け身の記事を参照してください。beとgetの入れ替えの事も書いてます。 |
という具合に恐怖心でキャーー!と叫んでしまうようなビックリはScareの方がよく使われます。
まとめ
実際はsurpriseも含めて、shockやfrighten、freak out など、様々な言い方がありますが、王道で使うのは、Startleとscareの2つです。
で、この「startle」と「scare」の2つ、結局の所、どちらを使っても間違いではありません。どちらかというと、「わっ!」と威かされたような場合は、「Scared」が一番使われます。
これはお化けじゃなくても、例えば部屋にゴキブリや蛇が現れて「きゃっ!」となった時も「scare」が使われます。なにかそういった脅威=恐怖なので、基本的にはなんでも驚いた時はscareが使えます。
startleは寝ぼけてる友達の肩を叩いたら「ビクッ」なった感覚ですね。
繰り返しますが、どちらもほぼ同じなので、パッと口から出る方を使えば良いです。
ちなみにsurpriseはどちらかというと「喜び」の驚きです。部屋を明けた瞬間に「Surprise!」と言ってクラッカーを鳴らしてドッキリ誕生日パーティーをしかけた時などに使われます。
そんなわけで参考になりましたでしょうか。
PS.ちなみにドッキリの事を英語で「prank」と言います。
He pranked me! 彼は私にドッキリを仕掛けた。 He scared me by a prank. |
という感じです。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 →誤解のない英語の「受け身」の使い方。~されると考えるから間違える! →パニックはI’m panicではない!?パニックを英語で表現する方法 (freak outなど) |