皆さんご存知の通り、aはanに、Theは「ザ」「ジ」と発音がある条件で変化するのはご存知だと思います。ただ、The one=ザ・ワンのように、あれ!?なにが基準で変化しないの?と思う言葉は多々あったりします。
ここではネイティブが一体なにを基準に発音を変えているのかを解説します。
1.発音の変化の基準点
まず、a→an 、the(ザ→ジ)に変わる基準は続く言葉の頭がaiueo(母音)であると皆さん中学校で習ったと思います。
例えば、
an apple the apple (発音は[ジ]) an iron the iron (発音は[ジ]) an engineer the engineer (発音は[ジ]) |
のように、続く単語がaiueoである事が基本ですが、実際はそうでもないのです。
a UFO the UFO (発音は[ザ]) a user |
などのようにこれらはそのままです。
ではなにが実際は基準点なのかというと「発音」です。
発音記号がaiueoの母音で始まるものは変化するのです。
例えば、UFOやUserのUは「ユー」ですよね?
実際useの発音記号を見てみると、[júːz]と辞書には書いてあります。もし発音が[úːz] なら変化しますが、jから始まってる以上変化しないのです。
つまり、どっちを使うべきかを見極めるには、発音記号を見る必要があるという事なのです。
2.発音の変化が特殊なものの例
では、発音の変化が見た目では分かりづらいものをピックアップしてみましょう。
The one = (ザ・ワン) 発音は[wˈʌn] とwから始まってますから、ザなのです。 a year = イヤーも[jíɚ]とjから始まる発音なので、a, ザを使います。 the winner = ザ・ウィナー [wínɚ]とwからの発音なので、ザです。 an hour = hから始まりますが、発音は[άʊɚ]とaから始まってますので、an,ジです。 |
ここから見分けるコツとしては、
1.wから始まる単語は発音記号もwの可能性が高いので、大抵変化なし
2.yから始まるものも大抵j発音なので、変化しないものが多い
3.aiueoで始まってもoneのように音がワ行のものはwの可能性が高く大抵変化なし
4.hから始まってaiueo音になるものは変化する可能性が高い
5.uで始まる単語の発音は大抵「ユー」の音なので、変化しない
という風なポイントを押さえておくと、使い分けやすいです。ですが最終的には発音記号を辞書でチェックするしかありません。
というわけで、aiueoの発音記号で始まる単語の場合は、an, the(ジ)に変化すると覚えてください。
<おまけ>
よくネイティブの人はメール(チャット)で the one を da one などのように書いたりします。
つまりネイティブの感覚だと、theの発音は「ザ」というより「ダ」の感覚に近いという事です。
確かに「this」を「ディス」と「Dの音」で我々も捉えてますよね。その感覚の方がTHの発音に近いという事です。今後の発音練習の参考になれば幸いです。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 →a, an を付ける時、付けなくて良い時を見分ける4つのポイント |