ここでは、myselfのような〇〇selfのひと通りの意味と使い方、さらにby myselfのようにbyが付いた時はどう違うのかなど、間違えやすいポイントを分かりやすく解説します!
またaloneとの違いにもついても解説します。
1.myselfの使い方、myselfがいる時といらない時
次の例文を見てください。
バレンタインデーの次の日にJennyとLindaが会話してるとします。
Linda : So did you give him chocolate yesterday? Jenny: Linda: Oh, That was too bad. Next time, I’ll help you something. Jenny: Why am I always like this? I don’t like myself. |
さて、この会話では2回myselfが出てきました。まず、最後のI don’t like myselfですが、このように「私は自分がイヤ」と言いたい時などにこのmyselfを使います。
I don’t like me. とは言いません。なので、myselfを使うんです。
*海外豆知識* 欧米ではバレンタインデーには恋人同士が花やポストカードを贈り合うような風習になっていて、どちらかというと男が女に薔薇を送るのがメインになっています。女が男にチョコレートでアタックするというのは日本独特の文化だとか。 |
で、もう1つのI made cookies myself. ですが、もう一つの例文を見てください。
A: Would you like to eat some cookies? 良かったらこのクッキー食べて B: Oh, thanks. Yeah, it tastes nice! Where did you buy? A: I made it myself. |
このように、自分で何かした時にmyselfを使います。
ここであなたはこう思ったかもしれません。
『I made it. だけでも「私が作った」って意味になるのに、
なんで最後にmyselfを付ける必要があるんだろう』と
<My selfを付ける、付けないの基準>
こういう時にmyself を付けるか付けないかの感覚としては、
A: Who made this cookie? 誰がこのクッキー作ったの? B: I made it. 私が作った。 A: Where did you buy this cookie? |
という感覚で、質問が「誰が作ったの?」だったら、I made it. だけで十分ですが、
「どこで買ったの?」という質問に対しては本来は「ケーキ屋で買った」のように「場所」回答するはずですよね。でも「自分で作った」のように、本来の「どこ?」という質問からかけ離れた事を言う場合は、相手により分かりやすく状況を説明する必要があるので「myself」を付けた方が良いです。
「私は作った、それを、自分で」とmyselfで「自分で」という一言を入れてるわけです。
2.Yourself、himselfなどとの使い分けで意味が変わる
では、今度はmyself以外のパターンや使い方も理解していきましょう。
クラスに転校生が来ました。
先生: I’ll introduce him to you guys. He is Joseph. みんなに紹介します。ジョセフ君です。 |
じゃあ、今度はその転校生に「自己紹介してください」と先生が言うには英語でどう言えばいいと思いますか? 今度は
Can you introduce yourself (to everyone)? |
と言います。「あなたはあなた自身を紹介してくれますか?」と言ってるわけです。
そしてジョセフが「自己紹介します」と言うなら、
I’ll introduce myself. |
になるわけです。このように、なにかを自分でやる時にselfを使うんです。
例えば、友達の家のお母さんが、お菓子を持ってきて言いました。
Help yourself! |
これは直訳すれば「自分で自分を助けろ」という意味ですが、実際には「食べてて」という意味です。「あなたの空腹を助けて」という意味で、例えばもうみんなお腹空いてるのに、食事の準備が出来てない時などに、軽食を持ってきて「Help yourself!」とよく言ったりします。
今度は同僚が重たい物を1人で運んでるとします。
A: Should I help him? B: Don’t worry, he can do himself. |
ここで2つ注意点があります。
myself yourself (yourselves) himself herself itself ourselves themselves |
のように使うのですが、
1.複数形になるとselvesになります。(あなた達ならyourselves) 2.he, they だけ himself, themselvesです。(hisself, theirselvesではない) |
で、もう一つ注意点としては、「自分=myself」と覚えてしまうと間違えやすいです。
例えば、
He tried to kill myself. = He tried to kill me. = 彼は私を殺そうとした。 He tried to kill himself. = 彼は自分で自分を殺そうとした=彼は自殺しようとした。 |
と違いが出ます。彼が自分を言う場合は、He do himself.の形になるので、気を付けてください。
*文法豆知識<one’s selfの意味>*
よく辞書にはこういう場合「one’s self」と書いてあります。 この one’s というのが、my, your, him(his), her などを指してるわけです。これらの総称をOne’sとする事で、そこは使うセンテンスによって入れ替え可能ですよという事を意味しています。 |
上記の「自殺」ように「自分で自分をどうにかする」時にもone’s selfを使います。
A:Can you hear that? In the bathroom, Who is talking with her? B: She is talking to herself. |
A: Why are you laughing at me? B: Use the mirror & look yourself! |
3.itselfの意味と使い方
itselfと聞いて「物にセルフなんて使うの?」と疑問を感じるかもしれませんが、
例えば、花瓶が割れているとします。
A: What happened? なにが起きたんだ? B: It fell itself. 勝手に落ちたんだよ。 |
あなたが花瓶を落としたわけじゃなくて、それ自体がもともと不安定な場所にあり、突然勝手に落ちたなら、そんな時はitselfを使います。
A: I hit my leg & got internal bleeding. B: No, no, you don’t have to do that! |
このように「手を加えなくても勝手に治る」のような場合も itselfで表現出来ます。
→don’t have to と mustn’t の違いが分からない人はこちら
4.myself と by myself の違い
第一項で
I made it myself. (I made it by myself.) 自分で作ったのよ。 |
というセンテンスが出てきました。
さて、このbyは必要なのか?意味が変わるのかについて説明します。
基本的には、上記のようなセンテンスの場合は、どちらも同じ意味です。ただ、by myselfにはもうひとつ意味があります。
A: Yesterday, I went to the botanic garden. B: With who? (Who did you go with?) C: By myself. |
このように、by myself というのは「1人」という意味もあるんです。
<aloneとの違いは?>
皆さんがご存知の「Alone」もby myselfとまったく同じ意味です。 つまり入れ替え可能という事です。 上の会話でも alone, by myself, どちらを使っても構いません。 |
なにか自分でやったと言いたい時は、
I cooked myself. ◎ I cooked by myself. ◎ |
のようにどちらを使っても同じ意味になります。しいて言えばbyを付けた方が「自分1人で全てやった」と「1人」を強調してるようにも感じます。
ただ、
I don’t like myself. ◎ I don’t like by myself. ✖ 私は自分が嫌い |
こういう場合は、通常byは付けません。逆に
I don’t want to be myself. △ I don’t want to be by myself. ◎ I don’t want to be alone. ◎ 1人になりたくない。 |
のように「1人」の意味ならbyを付けてください。
「自分」なら myself. 「1人」なら by myself. (alone)という事です。
というわけで、理解出来ましたでしょうか?最初は私も難しく感じてましたが、慣れてしまえばどうって事ありません。よく辞書には「自分自身」と書いてありますが、そう覚えるよりも「自分で」「1人で」と考えた方が分かりやすいと思います。自分の事を話す際は I’ll introduce me ではなく、I’ll introduce myself であるという事を覚えておいてくださいね。
PS.
自分で日曜大工する事をDIYと言ったりしますが、これも Do it yourselfの略です。
「自分でやる=自分でなにか修理したり、作ったりする」という意味で使われてるわけです。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 →he’s he’d の略の見分け方。見分ける2つのポイント! |