ここでは、he’s he’d などの言い方の時に実際は何が略された言い方なのかを見分ける方法を解説致します
1.4つのパターン
基本的には
He is strong. = He’s strong. *He was は He’sとは文法上訳さない事になっています。 |
の2つずつのパターンになります。
では、どちらなのかを見分ける方法を解説します。
2.見分ける方法は後ろが過去分詞か
He is strong. = He’s strong. He has gone. = He’s gone. |
is, has の後ろを見てください。
strong = 現在形、そして(強い)という感覚、つまり「形容詞」です。
gone= 過去分詞形、goという動き、つまり「動詞」です。
まず最初に、現在形なら間違いなくis と分かります。
なぜなら、hasの場合は、has 〇〇edという形で使うからです。
He’s handsome. = He is handsome. He’s hungry. = He is hungry. He’s finished = He has finished. |
のように、’sの後ろがedの形で来たら、has なわけです。
handsome, hungryのように過去形でないもの(そもそも過去形がない物)はisです。
しかし、注意点があります。
<現在完了か受け身か?>
He’s hit. |
という言葉を聞いたら、どういう意味を連想しますか?
hit は 「打つ、殴る」を意味します。
基本的には「打つ」という動きですので、これは
He has hit.=彼は殴った |
を意味します。 hit-hit-hit と過去分詞形もhitだからです。しかし、
He is hit. = 彼は殴られる |
という受け身と取る事も出来ます。
こういう場合は、会話の流れや後ろに続く言葉で見分けます。
ただ、通常受け身で使う場合は、
He was hit. = 彼は殴られた |
のように過去形のwasを使いますから、あまり受け身の意味でhe’sは出ません。
万が一出るとしても、
He won’t die even if he’s hit by a car. = he is hit by a car. 例え車に轢かれても彼は死なないさ。 |
のように hit by 〇〇 という形で使われるので分かります。逆に、
He’s hit me. = He has hit me. 彼は私を殴った。 |
このように hit 〇〇のような形なら、He is hit me では変なので、hasだと分かります。
このように、判断するという事です。
<Would, hadの場合>
これも同じく、後ろが現在形か過去分詞かで分かります。
He’d finish. = He would finish. He’d finished. = He had finished. |
Wouldの後ろは必ず現在形(動詞の原型)になります。
逆にHadは過去完了の形なので、必ず後ろは過去分詞になります。
なので、上のような見分けが付くわけです。ただ先ほどのHitのような単語、例えば、
He’d come. |
これは過去分詞もcomeなため
He would come. He had come. |
両方あり得ます。正しこれも通常前後の会話でどちらの意味かは分かります。
例えば、みんなで待ち合わせしてて、一人だけ来てないとします。その一人が電話してきました。
He said He’d come in 10min. と言ったら、He said He would come in 10min. = 10分後には着くと言ってた。 |
というふうにWouldだと分かります。He had come in 10min.だと「10分後に来ていた」という変な訳になってしまうからです。 逆に、
He said he’d come here once before we came here. = He said he had come here once before we came here. 彼はここに一度来たと言っている、私達が来る前に |
のように、once や before we came という流れから、hadだなと推測できます。
万が一相手の言ってる事がどちらの意味なのか分からない場合は、
You mean, he would come? のようにYou meanで聞き返すと良いでしょう。
皆さんもご存知の
I’d like to go to Tokyo.
のようなパターンも後ろがlikeと現在形なので、I would like だと分かるわけです。
というわけで、見分け方のコツ、分かったでしょうか。
ポイント1:現在形か過去形かで見分ける ポイント2:会話の流れから推測する |
この2つのポイントを押さえて今後聞き取りにチャレンジしてみてくださいね。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 |