英語で温度加減を表現するのは、英会話初心者にとっては最初は苦戦するものです。ここでは「ぬるい」なども含めてCoolとColdの違いや様々な温度表現について解説していきます。
1.温度表現の基本
まず、温度を表現する基本単語を整理してみましょう。
Hot 熱い(暑い) Warm 温かい (暖かい) Cool 涼しい Cold 冷たい (寒い) |
という感じです。では、状況別でどう使い分けるべきかを解説していきます。
2.水、液体の温度
例えば、冷たい飲み物と温かい飲み物をどう表現するか分かりますか?これは単純に
Hot drink Cold drink |
です。基本的には蛇口から出る水も Cold water と呼びますが、ただ本来、蛇口から出るような水の温度はCoolに属します。 実際は蛇口の水はTap waterと言います。Tapが蛇口という意味です。
例えば、プールの水などは温度的にはCool water です。
温水プールならLuke warm waterです。*のちほど解説
Coldというと、もっとしっかり氷に近い温度に冷やしてる感覚があります。
さて、ここで問題ですが「お湯」を英語でどう言うか分かりますか?
日本語と違って英語では、お湯だろうと水だろうと温度に関係なくWaterはWaterです。
で、どうやって言い分けるかというと、
Boiling water Hot water Warm water (Cool) water Cold water Iced water | 沸騰したお湯 熱いお湯 ぬるいお湯 常温の水 冷たい水 氷水 |
とそれぞれ頭に温度を付ける事で違いを表現します。
ただ実際にはCool water=waterですから、常温の水が欲しいなら
Can I have a glass of water? と言い、あまりCool waterという言葉は使わないです。
ちなみに他にもたまにLuke warm water という言葉が出てくる事がありますが、これは本当にぬるま湯という感じです。ほんのり温めた水という感じの温度です。
3.ぬるいを英語で?
先ほど説明した通り、一応ぬるま湯はLuke warm water や warm water なのですが、じゃあ、実際に冷めて温くなったお茶やコーヒーにwarmを使うかというと、それはちょっと違います。
My coffee is not hot enough. コーヒーの熱さが足りない=ぬるい My tea is getting cold. My hotcakes are getting a little cold. So I need to warm up. |
このように、冷めてしまったなら、coldや a little cold などを使います。
逆に温めたい時はWarm upを使うわけです。
そして日本語のぬるい=熱さが足りないなので、not hot enoughを使うわけです。
My room’s shower is not hot enough. シャワーのお湯がぬるい This coke is not cold (enough). |
4.気温の表現
It’s hot today! = 今日は暑いね! It’s warm today! = 今日は温かいね! It’s cool today! = 今日は涼しいね! It’s cold today ! = 今日は寒いね! It’s freezing today! = 今日は超寒い! |
感覚的にはこんな感じです。
ちなみにクーラーの事をcoolerとは呼ばず、Air conditionerと呼びます。日本語のエアコンの正式名称といった所ですね。
で、例えばクーラーが効きすぎじゃない?と言いたい場合は、
A: It’s too cold, isn’t it? We should power down. ちょっと寒すぎないか?パワーを下げようよ。 B: I don’t think so. It’s not cold enough for me. |
という感じで、クーラーが効きすぎてる場合は、too coldを使います。
Too coolとは基本的には言いません。もし言うとしたら「かっこよすぎる」という感情表現の時です。
また涼しさが足りない時もnot cold enough(十分冷たくない)という言葉を使います。
これは水の冷たさが足りない時も同様です。
熱さが和らいできて、涼しくなってきたというなら
It’s getting cool! とCoolを使います。
It’s getting cold. (寒くなってきた) It’s getting cool. (涼しくなってきた) It’s getting warm. (暖かくなってきた) It’s getting hot. (暑くなってきた) |
と使う事が出来ます。
ただCoolだけ口語ではあまり温度に関しては使わない傾向があります。
涼しいというのは心地良い温度なので、
It’s good temperature! It’s pleasant. いい気温だね。心地よいね。 Hey, here is air conditioned. It’s really nice! |
などのように、Coolと言うよりは、GoodとかNiceとかPleasantとかそういう「良い」という言葉で表現する方が多いです。先ほども水の温度も同様でCool=常温水なので使う必要がなく、むしろCoolというのは「かっこいい」の意味の感情表現時に使う事がほとんどです。確かに
It’s cool today! 今日は涼しいね |
で使えるのですが、どちらかというと、
A: Today, it’s a little bit cold, isn’t it? B: For me, it’s good temperature! |
のように言う方が多いです。
5.coolとwarmの定義
さて、今まで説明してきて、じゃあ、結局CoolとWarmってどう捉えればいいの?よく分かんなくなってきたという方のために、CoolとWarmがなんなのかを説明します。
確かに
Cool = 涼しい Warm = 暖かい |
なのですが、
この2つは実際の会話で使う時は
Cool = 冷ます(冷やす) Warm=暖める |
の意味がメインなのです。
例えば、エンジンを冷やす部品をCoolantと言いますし、保冷BOXはCooling boxです。
逆にLeg warmerなど温める物にはwarmが使われます。
My computer is too hot. I need it to cool down. パソコンが熱すぎる。冷まさないと。 Do you want to warm up your soup? |
など、「動詞(〇〇する)」の形で、「冷ます」「暖める」で使う事が多いです。
ちなみに
Can you make it hot? それを熱くしてくれる?(温めてくれる?) Can you make it cold? それを冷たくしてくれる?(冷やしてくれる?) |
など、make hot, make cold で表現する事も可能です。
まとめ
というわけで、温度表現の仕方、理解できたでしょうか?
基本的にはHot Coldを使い、それにenoughやa littleなどを組み合わせる事によって、自分が感じる温度を表現するという事です。そしてCoolの「カッコイイ」などの感情表現としての使い方も下記の記事で解説してますので、是非合わせて目を通しておいてください。
そしてCoolの「カッコイイ」などの感情表現としての使い方も下記の記事で解説してますので、是非合わせて目を通しておいてください。 こちらも読むと理解が深まります。 |