どこまでがThisでどこからがThatなのか?ここではThis,Thatを分かつ使い分けの定義を解説します。
「あれ、それ、これ」で考えると混乱しますが、実はもっと分かりやすいポイントがあるのです!
<This と Thatの距離感を分けるポイント>
簡単に言えば、
・自分の手で触れそうな距離のものはThis ・自分の手で触れなそうな距離のものはThat |
という感じです。
例えば、ファーストフード店のオーダーなら
上の写真のように、手元のメニューを指さしてオーダーするなら
Can I have this? これください。 |
とThisです。逆に
この写真のように、天井にあるメニューを指さしてオーダーするなら
Can I have that? あれください。 |
とThatを使います。なぜなら手の届かない距離だからです。
例えばこの女性が「この絵を見て!」と離れた相手に言うなら
女性: Hey, look at this painting! |
なわけです。なぜならこの女性の手の届く距離に絵はあるからです。
今度はこの男性が「あの帽子カッコイイね」と絵の中の人を指さして言うなら
That hat is cool! |
とThatになるわけです。確かにこの絵は手の届く距離ですから、This painting です。でも絵の中の兵士の帽子は明らかに手が届かない場所なので、That hatになります。
じゃあ、絵の矢印の兵士自体を指す場合はどうか?これは自分がどこに立つかで変わってきますが、兵士の足ぐらいなら触れそうな距離なのでThis guyでも良いでしょう。
友人:This yellow one is my father’s. And This red one is my uncle’s. この黄色の奴は父さんので、この赤のは伯父さんのだよ。 |
もし、あなたと友人がこの写真の現場にいるなら、That red one とThatを使うでしょうが、写真で見ている場合は、赤い車も写真上は触れる距離ですから、Thisになります。
これも同様で、友達が箱からいくつかケーキ取っていいよ。と言ってきたら
あなた:OK, I’ll take this, this & this. えーと、これとこれとこれもらうね。 |
のように、全部Thisです。なぜなら全部手の届く距離だからです。
ただ、ちょっと気を付けて欲しいのは
あなた:Can I have this pink one? このピンクの奴食べていい? 友達:Yes. You can have that/it. I think it‘s/that‘s strawberry flavor. うん、それ食べていいよ。それはいちご味だと思うよ。 |
と返事はitかthatになるという事です。友達は返事としてYou can have thisとはあまり言いません。これは日本語でも「これ」に対して「それ」と返すのと同じ原理です。
つまり、自分の手の届く距離でも、返事で「それ」という感覚を出すなら、「it/that」を使うというわけです。
ーーーーーーー
今度は、下の写真の青いジャージの人が、後ろのルームメイトに対して、
矢印の椅子を使っていいか聞く場合
Can I use this chair? Can I use that chair? |
どちらになるかは、青いジャージの人が手が届きそうな距離に感じるか次第です。
青いジャージの人が、体を乗り出して頑張れば、立ち上がらなくてももしかしたら指先が届くかも。。と思うような距離ならThisを使います。実際に届かなくても届きそうと感じる距離ならThisです。逆にこれは届かないだろうと感じる距離ならThatなわけです。
なので、この写真のように、もし矢印のマグカップを借りたいなら
Can I borrow that cup? |
と椅子に座った状態で尋ねるなら確実にThatです。さすがにどう足掻いても立ち上がらない限りはあのマグカップには手が届かない距離だからです。
まとめ
というわけでThis Thatの違いをまとめると、
1.自分の手が届きそうだなと感じる距離のものはThis 2.手が届きそうでも、返事ではItかThat 3.どう足掻いても手が届かない距離のものはThat |
という事です。日本語の「これ、それ、あれ」に当てはめようとすると混乱するので、あくまでこの手が届きそうかの距離感で考える事をオススメします。
ちなみに It と That, This の違いは下記で解説しています。 →It と That, Thisの違い、使い分けの3ポイント
こちらもIt, that, thisの理解を深められます。 |