excuse me.ですいませんと覚えていると思いますが、このexcuseという言葉、実際はもっと幅広く使われます。
実際映画などを見ていてもセンテンスの中にexcuseが入っていたりして、意味が分からない事もあると思います。
ここでは、excuseの様々な使い方をよく使う用例で解説していきます。
1.excuse meの意味と使い方
基本的には、sorryとほぼ同じ意味で「すいません」という感覚で使えます。
ただ実際の意味合いは「許す」という感覚です。
・道をあけて欲しい時
Excuse me, Can I pass? すいません。通してください。 |
・声をかけたい時
Excuse me, can I ask you a question? すいません、ちょっと聞きたいのですが。 |
・相手の行動や話を遮りたい時
Excuse me! Could you wait a second? すいません、ちょっと待ってください。 |
これらは「私の粗相をお許しください。」と言ってるわけです。 それが転じて「すいません」になってるわけなんです。 |
例えば、会話中に電話がかかって来て、出たい時や席を外したい時なども
Excuse me. (Can you excuse me?) |
と相手に言ってから席を外します。
このようにCan you excuse me?(私の行動を許してくれますか?)という感覚がexcuseの感覚なんです。
If you’ll excuse me, I’m leaving now. すいませんが、帰ります。 (もしあなたが許してくれるのなら、私は去ります。) |
丁寧な言い方でこういう言い方も使ったりします。これは「もし」と言いつつも相手の許可を求めてるというよりは、単純にexcuse meと一緒で、「すいませんが」の意味合いで使ってる事が多いです。
I have to excuse myself, because I have an appointment. 私は約束があるので行かなくては。 |
このように席を立つ時のセリフとして、excuse myselfを使う人もいます。
<excuseの仕組み>
A excuse B で 「AがBを許す」という意味になってるわけです。なので、
という感覚です。特に席を立つ時、急に去る時などに使われます。 |
今までのパターンは、あなたもよくご存知の使い方だったと思いますが、ここからちょっとマニアックなものも紹介していきます。
・くしゃみをした時
A: Aah-cho! Excuse me. (ヘックション!ごめん) B: Breath you! (神のご加護を!) A: Thank you. (ありがとう) |
くしゃみをしたら、excuse meと通常一言謝ります。
で、周りはくしゃみをした人に向かって、breath youと言います。
それに対してくしゃみをした人はお礼を言います。
そういう習慣が英語圏にはあります。
・悪口や予想外な事を言われた時
A:I’m not well. Can I go home? B: You can go home, bitch. A: Excuse me? 「体調が悪いので帰っていいですか?」 「帰っていいよ、バカ」「なんですって?」 妻: I bought a new phone. |
何か思いもよらぬ事を突然言われた時に、耳を疑う感覚として excuse meを使います。(今なんて言いました?今の発言は私の聞き間違えですよね?)という感覚です。
2.No excusesの意味
よく学校でこんな会話を見かけます。
生徒: Sir, please! I’ll submit the assignment tomorrow morning. So please! 先生: No excuses! 「先生、お願いです。課題は明日提出するんで、なんとかお願いします。」「言い訳無用!」 |
課題を期日までに出さなかったゆえに落第になりそうな生徒が先生になんとかしてもらえないか交渉してるという場面で、先生が「No excuses!」という事で「譲歩はない!どんな理由があろうとダメなものはダメ!」とハッキリ言っています。
No excuses! というのは、このように「言い訳は聞きません!」と完全に断る時に使います。
例えば、宿題をやらずに遊びに行こうとしている子供に
子供:Mom, I’ll do the homework after coming back. 母:No excuses! Do it right now! 「母さん、宿題は帰ってきてからやるからさ」 「言い訳無用!今すぐやりなさい!」 |
という具合に使います。
例えば、ダイエット中と言いながら全然痩せない友人に
A: Hey, why are you eating snacks again? B: Because sometimes I… A: Don’t make excuses! 「なんでお菓子また食べてんの?」「だってたまには私だって」「言い訳してんじゃねぇよ!」 |
という具合に使います。
<No excuse か No excuses か?>
基本的に言い訳は複数が多いので、大抵はNo excuses「どんな言い訳も無用」という感じでexcusesの方が使われます。1つの言い訳に対して使うなら、No excuseでもOKです。 |
excuseというのは「許し」なわけで、つまり自分に特別な許しを与えるのが「excuse me」であり、その勝手な許し(甘え)は許さないのが「No excuses」なわけです。
3.excuseは「免れる」
例えば、友達からのパーティーの誘いを断りたいとします。
What excuse should I make for not going to the party? どんな言い訳を作ればパーティーに行かなくてすむかしら |
第2項で説明した通り、「excuse(excuses)=言い訳」ですから、このように使う事も出来ます。また
If you haven’t got any penalties for past 2years, you are excused from the lecture. 2年間ペナルティを1度も受けていないなら、あなたは講習を受ける必要がありません。 If you are disabled, you are excused from the military service. |
このように、何かの理由でやらなきゃいけない事から免れる場合もexcuseが使われます。上の言い訳と意味的には同じなわけです。
まとめ
というわけで、excuseの使い方理解出来たでしょうか?
1.excuse me は「私の勝手を許して」=すいませんになっている。 2.excuses = 「言い訳」であり、No excuses で言い訳無用! 3.excuse は「免れる、免除される」の意味でもある。 |
という3つのポイントを押さえておくと、迷わず使えると思います。
参考になりましたでしょうか。ぜひ自分でexcuseを使ったセンテンスを作ってみてください。自分でセンテンスを作る事でしっくり来て使いこなせるようになりますので!
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 |