muchとmoreという単語の使い分け方を知ってる人は多いと思いますが、たまにmuch moreと一緒に使う言い方をネイティブがしてきたりします。
これは一体ただのmoreとどう違うのか、それをここでは解りやすく解説します。
1.much more の意味と使い方
例えば、
さて、上の文章では、普通にfaster や more expensiveを使う事で、「もっと」という感覚を出しています。でも、夜行バスの値段と新幹線では5倍以上の金額の差がありますよね。早さも5倍違う。この感覚を伝えるためにmuch moreを使います。
B: Shinkansen is much faster, but much more expensive. 新幹線の方が断然早いけど、大幅に高いね。 |
という感じで、「差が大きいんですよ」というのを強調するためにmuch moreを使います。
*fasterのように、fast-erとerに出来るものにはmoreは付けません。
expensiveはexpensiverとは言わないので、more expensiveになります。
2.すごさの違いを見せつける
では、much moreを応用した「差の大きさの強弱」の仕方を覚えましょう。
という感じで、so much とすると「歴然の差」という感じが出ます。
またこれはスラングというか口語だけですが、 He is much much better. のようにmuchを繰り返す事で追いつけないほどの差がある事を強調する事も出来ます (文法的には間違いですが、口語ではアリです。) |
<much more, much -erを使った例文>
The hotel was much cleaner than last time I visited. あのホテルは前回行った時より数倍綺麗になっていた。 (much more cleanという言い方も口語だと結構聞く) Jake is much stronger than Dom. She is much more clever than me. This movie is much more interesting (than another one.)! |
映画 The dark knight の有名なセリフで
アルフレッド: Will you be wanting the Batpod, sir? ブルース: In the middle of the day? アルフレッド: Not very subtle. ブルース: The Lamborghini, then. アルフレッド: Much more subtle. 「バットポッドは要りますか?」「こんな昼っぱらにか?」「あまり賢い選択とは言えないですね。」「ならランボルギーニだな」「その方がよっぼど賢いですね。」 |
バットポッドとは写真の黒いバイクです。昼から人助けのためにバッドポッドで出動したら、逆に目立って警察に追われるのは目に見えてます。なのでランボルギーニでブルース・ウェインとして人助けに出た方がはるかに賢い選択だろうという事で、Much more subtle. と言っています。*subtleというのは「巧妙な」という意味です。
というわけで、Much more の意味、理解出来たでしょうか。 muchの使い方を下記の記事でより深く理解できます。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 |