「殴る」を英語で言おうと考える時、日本人だとPunchが思い浮かぶと思います。もちろんパンチでも通じるのですが、ここではより一般的な表現やパーとグーでの言い方の違いなどを解説したいと思います。
1.グーで殴るのと、平手で打つのはどう言い分ける?
基本的に「殴る、ぶつ」事を「Hit」と言います。なにかhitと言うとぶつかった感覚を想像すると思うのですが、確かにそういう時にも使いますが、殴るという意味でもこのhitが一番使われます。
Please, don’t hit me, mom. おかあさん、ぶたないで。 A: Why are you crying? =なんで泣いてるの? |
hitは hit – hit – hit と過去形も過去分詞形も同じ形、同じ発音です。
で、このHitという単語を聞いた場合、我々にはグーで殴られたのか、パーでぶたれたのかは実際の所分かりません。
例えば
I didn’t hit him, just slapped. 殴ったわけじゃない、ちょっとぶっただけだ。 |
のような言い方はしたりします。
つまり平手を強調したいのなら、slapという言葉を使います。
逆にグーを強調したいのなら、He punched me! のようにパンチと言っても良いです。
なので、hitというのは、日本語の「殴る」にどちらかというと近いと思います。
タイラー: I want you to hit me as hard as you can.
思いっきり殴ってくれ!
というセリフの後、もう1人がグーで1発殴ってます。
もちろん、Hitは様々な使い方があるので、一概にグーで殴るという意味にはなりません。最初の親が子供を叱る時や子供同士のケンカなど、怪我を追わない程度の「ぶつ」もhitを使います。それ以外にも例えば、
Hit the nail with a hammer. 釘をハンマーで叩く |
のような使い方もします。
2.叩きのめされた、倒された場合
hitやslapというのは、基本的には1発食らった感があります。そうではなく、襲われて「一方的にボコボコにされた」のような表現をしたい場合は、hitというよりbeatです。
太鼓を連続で叩くような音を我々もビートと言いますが、つまり連打する事をbeatというわけです。
beatはbeat – beat – beat (beaten) と先ほどのhit同様、基本的には過去形、過去分詞形共に同じ形、同じ発音です。
He beat me on the video game. 彼はゲームで私を倒した。 |
のように、相手を倒すという意味でよく使われます。
なので、現実にbeatされたのなら、ボコボコにされたという感じになります。
He was beaten by a gang. ギャングに彼はボコボコにされた。 |
という感じです。
また、相手を倒すというもう一つの言い方でdefeat という言葉があります。
I’ll defeat him! 彼を倒す!(負かす) He defeated me. I was defeated. |
これはなにか試合や勝負などでよく使われます。単純に負かすという意味です。
まとめ
というわけで、もう一度まとめると、
1.殴るという意味なら、「hit」を使う。
2.平手を強調したいならslap, グーならpunchを使う。
3.相手を叩きのめすなら、beatやdefeatを使う。
という感じです。ちなみにどれも
He hit me with a sandal. サンダルでぶった |
のように、with a と付ける事で、武器を使用した場合の時も使えます。
サンダルのような薄いもので叩かれた場合は、slapを使う事もあります。
ようは「パシッ」と薄いものが当たった感覚の時はslapを使ったりもできるというわけです。。
というわけで、参考になりましたでしょうか。