人を馬鹿にしたり、虐めたり、凌辱したりといったような時に英語でそれをどう表現するかをここでは解説致します。特によく使われるフレーズなどをシチュエーション別に紹介しますので、映画の聞き取りなどにも役に立つはずです。
「馬鹿にする」にも「笑う、はずかしめる、いじめる」と3段階の強度があります。その強度別の言い方を解りやすく解説します。
1.馬鹿にするな!
例えば、気の弱い弟を周りがからかっているとしましょう。あなたはその周りの人達に対して注意します。
Don’t make fun of him. 彼を馬鹿にするのはやめろ。(彼をからかうな) |
という感じで、make fun of という言い方が一番一般的です。
He always makes fun of me. I don’t like him. 彼はいつも私を馬鹿にしてくる。彼の事は嫌いだ。 When Jessica made a mistake, John made fun of her. |
make me fool という言い方もありますが、make fun of の方が一般的な上に発音も通じやすいです。(foolの発音がちょっとむずかしいのと、あまり使われない言い方なので通じにくい)
*注意* 私はあなたのファンです。というのを英語で I’m your fan. と言います。ちょっと言い方が似てるので、間違えないように気をつけてください。 make fun というのは、「fun = 面白い、楽しい」を「make = 作る」という意味です。だから、make fun of her = 彼女で面白い事を作る=馬鹿にする になるわけです。 逆にfan は単純にI am a fan = 私は1人のファン という事です。 |
<相手を笑う>
またmake funと似た言い方で、laugh at という言い方もあります。
Laugh(ラフ)というのは、ご存知の通り「笑う」という意味です。
例えば、ゲラゲラ笑ってる友達に対して
Why are you laughing? |
と聞けば「なんで笑ってるの?」という意味になり、これは別にただ楽しくて笑ってる場合に使います。
しかし、
Don’t laugh at me! |
というと、「私を笑うな=馬鹿にするな」という意味になります。
つまり小馬鹿にして相手を笑ってる場合などに使うという事です。
He laughed at me when I slipped. 私がすべって転んだ時に彼は笑った。 |
このように誰かのミスに対して笑うような時などにlaugh atを使います。
2.もっとキツく馬鹿にする、いじめる
make fun というのは、ちょっとした「からかい」から頭にくる「馬鹿にする」まで幅広く使えますが、本気でちょっとはずかしめるような行為の場合は、別の言葉を使います。
He humiliated me in front of everyone. 彼は私をみんなの前で笑い者にした。 |
こういうと、もうただの「からかい」ではなく、本当に傷付ける行為をやったという感じがします。相手がそう思ってなくても、自分がそう感じてるなら、このhumiliate(ヒューミリエイト)を使うと良いでしょう。
例えば、子供が
My friend made fun of me. |
と言ったなら「ああちょっと馬鹿にされたのか」という感じがしますが、
My friend humiliated me. |
というと「あ、虐められたんだな」という感じがします。
3.完全にいじめの場合
今までのmake fun, humiliate などは、別に毎回されてるわけでなくても、1回だけそういう事をされただけでも使う事が出来ます。
そうではなく、継続的に嫌がらせを受けていて「私はいじめられている」というなら、
I’m being bullied. |
と言います。
bully(ブリー)というのが「いじめる」を意味します。
「今現在いじめを受けている」と言いたい時にこのI’m being bullied.という言い方がよく使われます。(I’m bullied. でもOKだが、beingの形がよく使われる)
→being を使った受け身の形は「受け身の進行形」の記事参照
I was bullied when I was a primary school student. 小学生の時、私はいじめられてました。 Teacher, Michael is bullying George. You know that? |
まとめ
というわけで、まとめると
1. make fun は「からかう、小馬鹿にする」
2. humiliate は「辱める、笑い者にする」
3. bully は「いじめる」
と、3段階で覚えておくと良いと思います。参考になりましたでしょうか。
また下記の記事も参考になるので、合わせて目を通しておいてください。 |