日本語とちょっと感覚が違う「行く、来る」の英語での感覚。Goとcomeのネイティブの使い方をbeも交えて解説していきます。
GoのようにComeを使う感覚
例えば、あなたは自分の部屋にいます。お母さんがリビングから
「Hey! Dinner is ready!(ごはん出来たわよ~!)」と大声で呼んでいるとします。
それに対してあなたは「今行くよ~!」と返す場合、
I’m going! I’m coming! |
どちらで言うと思いますか?
これ、I’m going!でも一応OKですが、ネイティブはI’m comingで言います。
理由として、話してる相手に向かって行く場合は、Comeを使うからです。
上の例なら話してる相手であるお母さんの方へこれから行くと言ってるので、
I’m coming になるわけです。
もう一つ例を出すと、
例えば、あなたが友達と今一緒に学校にいるとします。
「明日君んち行っていい?」と友達に聞くなら、
Can I go to your house tomorrow? |
とGoを使います。
ただ、その友人が家に帰った後、電話でまた話していて、
もう一度「明日君んち行っていい?」と聞くなら、
Can I come to your house tomorrow? |
と言った方がよりネイティブ的です。
ようは相手がいる場所に向かうなら「Come」を使うという事なんです。
友達の結婚式に行くならcome, go?
判断に迷いやすいパターンでは、例えば、
友達のJohnがもうすぐ結婚するとしましょう。
そんな時のJohnと私の会話として、
John: Can you come to our wedding? 私:Yes! Definitely I’ll come! 「僕らの結婚式には来れそうかい?」「ああ、絶対に行くよ。」 |
こんな感じで、まだ、私もジョンも結婚式場には、いないわけなんですが、
こういう相手が催す予定のイベント(結婚式やパーティーなど)に誘われている場合は、
I will come. や I’m coming と、comeを使ってネイティブは言います。
じゃあ、これが、Johnではなく、Mikeの結婚式だったら・・
John: Are you going to Mike’s wedding? 私: Yes, I will go. |
と今度は話し相手であるJohnの催し物ではないですから、goを使います。
これ、ようは、相手がcomeで聞いてきたら、comeで返すと考えても良いです。
もう一例出すなら、
例えば、私が描いた絵が、美術館に期間限定で展示される事になりました。それを見に来るか、Johnに聞くなら、
私:Are you planning to come to the museum? If you are coming, let me know. So I’ll be there at the time. 「君は美術館に来る予定かい?もし来るなら、言ってくれよ。そしたら僕もその時、あっちにいるからさ。」 もしくは、 私:Are you planning to go to the museum? If you are going, let me know. So I’m going there too. 「君は美術館に行く予定かい?もし行くなら、一声かけてよ。僕も行くからさ。」 |
この場合は、日本語のニュアンスとほぼ一緒で、どっちもOKです。
美術館を自分の居場所と捉えて「来る?」と誘うか、それとも単純に美術館を別の場所と捉えて、「一緒に行く?」と誘うか、ニュアンスの問題なので、どっちのニュアンスにしたいかで使い分ければOKです。
これに対して、JohnはComeで聞かれたらcome.で答えればいいし、goで聞かれたらgoで答えればいいってわけです。
ComeでもGoでもないパターンもある。それがBe
では、今度は相手と待ち合わせしているとします。
待ち合わせ時間になっても来ない相手にあなたは電話します。
すると、電話の相手は
Sorry! I’ll be there soon! |
と答えました。
これ、今話したようにもちろん「I’m coming soon!」でももちろんOKです。
ただこういう時に一番使われるのは「I’ll be there!」という言い方だったりします。
この I’ll be there. というのは「私はそこにいるでしょう」という意味です。
I’ll go there! △ I’ll come there! △ I’ll be there! ◎ |
こうなる理由として、come と thereは相性が悪いという理由があります。
・Come here! ・Go there! |
上の2つのように、Comeはhereとペアの言葉であり、Come there と言うととても変に感じます。しかし、相手に向かって行く場合はGoよりComeの方が使われるという矛盾もあるため、I’ll be there! とこういう時は言うんです。
大抵待ち合わせの時はこの言い方が使われます。こういったbeを使った言い回しもとてもネイティブが好むので、beを理解してない人はbe動詞の記事を必ず読んで理解しておいてください。
そんなわけで、Come, go, beの関係、理解できたでしょうか?
こういう中学1年の初歩の言葉こそしっかり理解しておきましょう。難しい単語の暗記よりこういう事の方が会話に置いてよっぽど大事です。
ただ、もちろん最初から完璧を目指す必要なんてありません。とりあえずこの記事を見て、こういうルールがあるんだなぁ位に頭に入れておいて、まずは間違えなど気にせずいつでも I’ll go! と言えばOKです。それだって通じるんですから。
のちのち口から自然と出るようになってきたら、ネイティブの真似をして、I’ll be や I’m comingなどを使ってレベルアップしていきましょう。考えすぎて「間違えたらかっこ悪い」などと考えながら口ごもるのが一番カッコ悪いし、一番相手に対しても失礼です。
そんなわけでこの記事を参考に実りある英会話を続けて行きましょう!