freeと聞くと日本人としては「お!無料か!」とすぐ無料という言葉を連想しますが、海外ではfreeという言葉が必ずしも無料を指してるわけではありません。
ここではこれらfreeの使い方や3つの見分け方ポイントなどを解説致します。
1.無料の場合はfor free
free が無料を意味する場合は、通常[for free]という言い方で使います。例えば、道端で新発売のジュースを配ってる人が言います。
Would you like to try one? It’s for free! おひとついかがですか?無料ですよ。 |
無料か確かめたい時も
Is it for free? 無料ですか? |
と聞けば確かめられます。
また、頭にfreeを付けて言う場合も基本的には無料を指します。
Free download = 無料でダウンロード Free Wi-Fi = WiFiが無料で使えます 30days free trial = 30日間無料お試し |
このように使われます。
2.禁止を意味するFree
さてこれは実際にオーストラリアにある標識です。
このALCOHOL FREE ZONEって意味分かりますか?
これは「ここでお酒を飲む事は禁止です」という意味なんです。
私もオーストラリア来たばかりの頃は「アルコールが無料ってどういう事だろ(汗)」と周りでお酒を配る人でもいるのかとキョロキョロしてしまったものです。
Alcohol free zone の下に書いてある Consumption of Alcohol prohibitedというのが、「アルコールの摂取禁止」という意味で、下には摂取してはいけない日付が書いてありますね。つまりこの看板の場合、普段はここでアルコールを飲んでも良いのですが、この日付の間は禁止ですよという事を言っています。
オーストラリアでは酔っぱらいが迷惑行為を夜中に働かないように、夜間は外(公園など)で飲んだり、歩きビールをしないように禁止してるわけです。もちろん店内で飲むのはOKです。
このように、〇〇 freeという看板を見かけたら、それはここではやっちゃいけない事なんだと認識してください。
このようにバッテンマークが付いてれば確実に分かると思いますが、
Smoke free =喫煙禁止 という意味です。
Freeと聞くと自由を連想してしまいますが、好き勝手に自由にタバコを吸っていいなんていう意味とは真逆ですので気を付けましょう。
では、なぜfreeが禁止という意味になるかというと「Free=ない」という意味があるからです。
3.Free = ゼロ
こういう表示は日本でも見た事があるかもしれません。
これはもちろん、このシリアル(コーンフレーク)には砂糖が入ってませんよという意味です。つまり〇〇Freeというのはそれが入ってない、ゼロであるという事を示しているのです。
先ほどのAlcohol free zoneというのも、このゾーンではお酒は抜き、お酒は無し、お酒はゼロですよという事を言ってるわけです。Barrier free というのも「バリアがない」という事を言ってるわけです。
なので、食品の表示で〇〇free と見かけたら
Alcohol free = アルコール分ゼロ Sugar free = 砂糖ゼロ Fat free = 脂肪分ゼロ |
という事です。
4.Feel free、I’m free の意味
Feel freeという言葉をたまにネイティブの人が言ってきます。これはどういう意味かというと、「気持ちを楽にしてください」つまり、緊張しなくてください。くつろいでください、気を使わないでくださいという事を言っています。
Anytime, feel free to contact me! いつでも気軽に連絡してね! Please feel free & sit on that sofa. |
のように使います。なので緊張気味の相手にはPlease feel free!といえば、相手はほっとして緊張を解いてくれます。
この場合のFreeは皆さんが連想する「自由」の意味合いが強いですね。Freeというのは「束縛されていない(解放されている)」状態を指します。だから「Feel free」で「気持ちを解放する=楽にする」なわけです。またこの「自由」を意味するFreeの使い方で言えば、
A: Do you have time today? B: I’m free from afternoon. |
のように、「自由な時間がある」「暇がある」という意味でも使えます。
よく映画などのセリフでは、
You are free to go. お前はもうどこにでも行っていい。 |
という感じで、閉じ込められていたり、刑務所などに入っていた人がこのセリフを言われて解放されるシーンが多々あります。
まとめ<見分ける3つのポイント>
というわけで、Freeの使い分け方、見分け方をまとめます。
1.Free 〇〇、for free で無料を意味する。
2.〇〇 freeは「〇〇なし」、場所なら「禁止」を意味する。
3.I’m free, feel freeなどのように人に対して使う場合は「解放されている状態」を意味する。
という3つのポイントを覚えておくと、見分けやすいと思います。2番の「禁止」の意味だけ理解してればあとは日本語で使う感覚とほぼ同じなので自然とFreeの意味を解釈できると思います。そんなわけでお役に立ちましたでしょうか。