会話で相手がI think so. や I don’t think so. で答えてきた場合、それはYes, Noどっちの意味なのか?それは相手の質問や相槌によっても変わってきます。
ここでは、I think so, I don’t think so の実際の会話での使われ方を解説していきます。
1.I think so, I don’t think so の基本的な意味
例えば、下記のような会話で
A: Do you think it will rain tonight? ねぇ、今夜雨降ると思う? B: |
本来はこのように使います。とても簡単かつシンプルな使い方です。
しかし、相手の質問や会話の流れによって、意味が真逆になってしまう事もあります。
2.意味が逆転してしまう場合
では、次の場合はどうでしょう。
A: Aren’t you going to the party tonight? 今夜パーティーに来ないのかい? B: |
相手がnotを使った否定形の疑問文で聞いてきた場合は、
上記のように意味合いが日本語とは逆転します。
またこういった否定形で聞かれた時に、
I think so を使うと誤解を招く恐れがあるので、
Yesなら、I think I will (go). のようにハッキリ言った方が良いです。
もし、相手がI think so. と答えてきたなら、それは「行く」を大抵意味しています。
これは、相手が否定形で聞いてきても、 やるならYes。やらないならNoで答えるという英語の特性と一緒です。 |
I think so, I don’t think so.にも同様のルールが適用されるというわけです。
I think so → I think I’m going to the party. I don’t think so → I don’t think I’m going to the party. |
質問が例え否定形でもこうなってる事に変わりないという感じです。
<Noの相槌に対する場合>
例えば、
A: Do you know why she was crying? なんで彼女が泣いてたか知ってるか? B: No. A: I didn’t think so. |
これも日本語で考えると、I think so.が正しいように感じますが、
相手のNoに対して、I don’t think so (I didn’t think so.) というと、
自分も同様にNoだと思っているという意味になります。
I didn’t think you know why she was crying.
私もなぜ彼女が泣いていたのかを君が知ってると思ってなかったよ。
を短くしたのが、I didn’t think so. になっているとも言えます。
3.誘いを断る時のI don’t think so.
これはなにか誘いや命令を断る時にも良く使われます。
先生:Hey, you have to listen to me! おい、話を聞け! 不良:I don’t think so. |
このように相手の命令に対して「そうは思わない(あなたの命令を聞く必要はない)」という場合にもよくI don’t think so. は使われます。
I don’t think I have to listen to you. を短くしてる感じです。
A: Can I come to your house tomorrow? あした君んち行ってもいいかい? B: I don’t think so. Because I have an appointment. |
という感じでやんわり断る時にも使います。
I don’t think you can come to my houseをsoで短くしてる感じです。
4.映画のセリフから実際のI don’t think soの使われ方を読み解く。
では、実際にネイティブはどう使っているのか、映画のセリフから理解を深めていきましょう。
例えば、映画The Hangoverではこんな会話があります。
これはアランがシーザースパレス(シーザーの城)という名前のホテルの受付嬢に聞いた質問です。最後のI didn’t think so. は「俺もまさか本物のシーザーの城だなんて思ってなかったですよ」とバカバカしい質問をした自分をかばうような意味で言ってます。
日本語的に考えると逆の意味に感じると思うのですが、これは受付嬢のNoに同調する形で、I didn’t think so. も同じく「私もそれはないと思ってましたよ」と言ってるわけです。
もう一つ同じ映画から例題を出すと、
これも同様で、「今日じゃないよね?」という質問に「そう思う=今日じゃないと思う」と応えたいなら、I don’t think so.とnotの形で答えます。逆に今日がハレー彗星の日だと思うなら、I think it’s today. などと答えるべきという事です。
さて、さらにもう1つ、今度は2Fast2Furious(ワイルド・スピードX2)という英語のセリフで
ローマン:You’re not gonna do what I think you’re gonna do? ブライアン:Yeah, I think so. You got my back? ローマン:Yeah. |
これも逆パターンです。この会話の後、車で川をジャンプするのですが
「お前が車で川をジャンプするなんていう俺の馬鹿げた妄想、まさかやらないよね?」
という質問にブライアンは I think so. で答えていますが、
これは「お前が思ってる最悪な事をやると思うよ」と言っています。
日本語的に考えると逆になりますが、英語のYes, Noで考えると
こういう言い方になると言う事です。
まとめ
というわけで、英語の場合は、否定形で聞かれても
・I think so. (それは起こると思う) ・I don’t think so. (それは起こらないと思う。) |
の意味になるという事です。日本語とは真逆の意味になりやすいので、気を付けましょう。参考になりましたでしょうか。